沖縄スタディツアー参加者の声

沖縄スタディツアーに参加して

                                 
司法試験受験生 高梨 航

 
今回のスタディツアーでは貴重な経験ばかりで、得ることが沢山ありました。
 
HEROというドラマを観て、検察官に憧れた私は、ずっと法律家になりたかったけれど、基本書を読んでも全く理解できないため、自分に法律家は無理だと諦めていました。しかし法律家になりたいという気持ちは何年も心の奥底にあり、ある日もう一度本屋に行き、もっとわかりやすい本はないか探してみようと思い立ちました。試しに伊藤先生の本を立ち読みしてみたら、とてもわかりやすく法律を解説していて衝撃を受けました。伊藤先生のお陰で司法試験を目指す一歩を踏み出すことができました。結果はまだ出ていませんが、その一歩を踏み出せたこと自体が、本当に嬉しかったので、伊藤先生にどうしてもお礼を伝えたかったのです。今回伊藤先生に直接お礼を伝えることができ、とても嬉しかったです。伊藤先生は、沢山いる生徒の中の一人である凡人の私の言葉に謙虚な姿勢で耳を傾けてくださいました。お忙しい中、話を聞いて下さったこと、心から感謝致します。
 
また、轟壕見学の際、現地を案内してくれたガイドさんが、轟壕内で亡くなった『いなみねかずこ』さんのお墓が平和記念公園にあるので、是非見つけて欲しいとおっしゃっていました。しかし、平和記念公園で自由時間が全くなかったため、お墓を見つけることができず、それがとても悔しかったです。
轟壕内で『いなみねかずこ』さんのお話をされていたときのガイドさんは、とても真剣だったと思います。足場が悪く自分が転ぶかもしれないのに、わざわざ「ライトを全部消して想像してください」とおっしゃっていたからです。
この次は、平和記念公園で『いなみねかずこ』さんのお墓を探し出したいと思います。
 
読谷村役場周辺を小橋川さんに案内して頂いた後、小橋川さんによる講演会がありました。小橋川さんから、戦争ではなく、文化や芸術を他国と共有し、対話を得て両国にとってより良い解決策を模索していく、そういう方法を目指すべきというお話がございました。
実際に小橋川さんはその方法で、沖縄の米軍基地を減らすことができたのだからと、実体験に基づくご意見であり、私にはとても説得力がありました。
 
最後に、今回のツアーでは、平和について考えるだけでなく、自分が大事にしている価値観を発見したり、自分とは真逆の意見を聞くことができたり、実際の現場の人の貴重な実体験を聞くことができたり、色々感じることや考えることが多かったです。とても有意義な時間を過ごせました。丁寧に案内して下さった旅行会社の方、常に見守って下さった伊藤塾スタッフの方々、仲良くして下さった塾生の方々、親切にして下さった現地の方々、ホテルの方、熱心に説明して下さったガイドの皆さん、今回のツアー内で関わった全ての方へ、ありがとうございました。