沖縄スタディツアー参加者の声

二度目の沖縄・人との出会い    

あおばさん

 昨年に続き、二度目の参加となりました。昨年は、沖縄という地を知る「場との出会い」に対し、今年は、再会を含め「人との出会い」という印象が強い旅となりました。感想を綴りながら、「憲法にも通ずる部分があるかもしれない」と感じ、改めて憲法の凄さを知りました。

 
1. 沖縄と本土の人

 昨年も感じたのだが、沖縄の人にとっての戦争の認識と本土への思い、本土の人にとっての戦争の認識と沖縄への思い、それぞれに大きな隔たりがあるように感じた。(そもそも「本土」という言葉自体に、寂しさを感じます・・・。)お互いの思いを知り、尊重し合うことが大事だと思った。
 「沖縄は日本の最先端」という伊藤先生の言葉の重みをもっと自覚していきたい。
 沖縄では、真に守らなければいけないものをはっきりと意識し、そのために強く生きている方々が大勢いる。その姿が頼もしくもあり、自分もそうありたい、と感じた。
 【前文 国民主権  第12条 国民の不断の努力】
 

2. CHIBIさん

 魂のこもった熱いライブ。生き様そのものだと感じた。ライブツアーで世界や全国に回り、その姿、生き様を見せることがそのまま平和につながっていく。素敵なライフワークだなあ、と感じた。
 【第21条 表現の自由】
 

3. 丸木伊里・俊さん

 佐喜眞美術館で見た「沖縄戦の図」。地獄のような場面でも、顔や服がきれいに描かれていた。「人としての尊厳を大切にして美しく描いている。」という説明を聞いた。作者の丸木伊里・俊さん自身も描かれていて、沖縄戦の苦しみや思いを追体験しながら絵に向き合っているお二人の覚悟が壮絶で、圧倒された。昨年、絵本『おきなわ島のこえ』を読んだのだが、このお二人の絵からは、まさに沖縄の方々の声や訴え、願いが聞こえてくるようである。それも、ただ恐ろしさを伝えるのではなく、思いが伝わってくるのは、人間としての尊厳を大切に描いているからなのだと感じた。
 【第11条 基本的人権の尊重  第13条 個人の尊重】
 

4. 辺野古での地元の人々

 辺野古では、厳重な警備の下、埋め立てが進められているという。柵の向こう側に警備員が立って、私たちツアー団体を見ていた。海にも船が浮かんでいて、「海の警備にあたっているのは地元の漁師さんで、5万円の日給が入る」とのお話を聞いた。米軍基地を守っているのは、日本人であり、地元の人々だったことを知り衝撃だった。同じ土地に住む者同士での分断が避けられない状況が切ない。家族や子孫、未来のために何を優先させるべきなのか、考えさせられる。
 【第19条 思想及び良心の自由  第22条 職業選択の自由】
 

5. 米軍兵士

 各地で米軍基地の長い長い柵を見たが、「どちらが柵の外なのだろう?向こう側からは、どんなふうに見えているのだろう?」という疑問と寂しさが残った。
 道で若い米軍兵士を見かけて、ちょっと不快な気分になってしまった。彼のことは何も知らないのに・・・。そこで考えた。彼はどんな思いでここに来て、どんな家族がいるのだろう?彼にとっての平和(正義)のために、ここに来ているのだろうか? 
 人それぞれ、思い、立場、事情があるはずで、それを知ることから始めないといけないな。この感情(偏見)こそが、戦いの火種になるのだと反省した。
 【第9条 戦争の放棄 戦力及び交戦権の否認】
 

6. 再会と出会い

 ツアー中、昨年お会いした方々との再会や初めての出会いがとても嬉しいものでした。沖縄の過去・現実と向き合う中、皆さんと感じたことや疑問点などを話し合うことで学びが深まったように感じます。
 懇親会では、伊藤先生のお話をお聴きし、自分のやるべきことについて考える機会となりました。先生はいつも相手を尊重してくださり、その姿勢が「13条 個人の尊重」を実践されていると感じました。また、伊藤塾講師やスタッフの方々にもその姿勢が感じられ、とても素敵なツアーを作ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。憲法は、学び、実践していくことが大切なのですね。
 【13条 個人の尊重】
 

7. 最後に

 沖縄では、たくさんの方々(生き方)との出会いがありました。相手(仲間を始め、立場の違う人々も)を知り、尊重すること。よりよい方法を模索する努力をすることが大切なのだと思いました。
 平和を築くのは、最終的に、人と人とのつながりに集約されるのかもしれない、と感じました。
 【前文 平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼】