沖縄スタディツアー参加者の声
沖縄スタディツアーの感想
沖縄の歴史を学ぶことで、憲法の重要性を改めて考え法律を学習しようとした初心に立ち返ることを目的としました。
(1)初日について
スタディーツアーの初日にチビチリガマで講和を聞きました。2つの壕があり、1つの壕ではハワイ帰りの方がいたため、その知見を活かし降伏し生還したが、一方の壕では日本軍が中国に対し非人道的な行為を行っていたことを知っていたため、自分達も同じことをされるおそれがあることから、集団自決を選んでしまったこと、また自分の子を殺めてしまった母親の苦悩等決して歴史の教科書では学ぶことのできない真実を知ることができました。大陸戦争と沖縄の戦争は地続きだというガイドの方の言葉が心に強く残り、改めて戦争の悲惨さや、戦争は決して行ってはならないことを学ぶことができたとともに平和ボケしており、近年のウクライナやガザ地区の戦争を対岸の火事と捉えてしまっている自分が恥ずかしくなりました。
(2)2日目について
辺野古浜を視察しました。ここでは普天間基地の移設先として辺野古浜が選ばれており、そのために262種もの絶滅危惧種が絶滅してしまうおそれがあること、当初の予算の何倍もの予算をかけても地盤改良が未だ進まないこと、沖縄の民意に反して基地建設が進んでいることについて学びました。スタディーツアーから帰宅した後に辺野古浜への行政代執行が決定となりました。これは国策の名の下には民意が踏み躙られることが正当化されてしまう先例となってしまったことを意味するものだと思います。決して他人事ではなく、私達一人ひとりが、これからの国策を監視し、声をあげていかなければならないと感じました。
(3)3日目について
ひめゆりの塔を視察しました。当時看護にあたったひめゆり学徒隊の方々の話を動画で聞くことができました。戦争から年月が経つにつれて様々なものが風化していってしまいますが、私たちは戦争の悲惨さを後世に伝えていき、戦争の悲惨さを風化させてはいけないと感じました。
今回のツアーでは、法律を目指す受験生や実務家の方々が参加し交流を図ることができました。沖縄の歴史や、講師の方々から法律家としての様々な話を聞き、学習に対する姿勢・意欲が高まったと感じました。 また、旅行をするにあたって社会人1人での参加となったため現地で浮いてしまわないかが非常に心配でしたが、スタッフの方々の温かい雰囲気作りのため、皆和やかにツアーを楽しむことができました。ツアーで行く先々のすべてに学びがあり、今回のツアーを計画してくださった方々に感謝いたします。ありがとうございました。