働きながら合格!司法試験対策で得た知識を基礎に、直前講座で知識の穴を埋め合格にいたりました。

働きながら合格

膳亀 真さん(32歳)
 

合格者
東京都在住
会社員

受講講座:行政法条文徹底解析講義、40点以上取る!記述式徹底演習講義
行政書士以外の受講講座:司法試験入門講座速修生
 
※プロフィールは、2010年度合格時点のものです。

はじめに

私は現在、働きながら法科大学院そしてその先の司法試験合格を目指して伊藤塾にて勉強をしています。働きながらの勉強は期間が長期間に及んでしまうため、中間目標として実力を試すため、また知識の幅を拡げるため行政書士試験を受験しました。似たような境遇の方の参考になれば幸いです。

私がとった勉強方法

開始段階の学習について

伊藤塾にて法科大学院入試(司法試験)の勉強をしているため、司法試験講座の基礎マスターテキストの復習と市販されている「うかる!行政書士総合問題集」(日本経済新聞出版社)で問題演習を行いました。これだけで、憲法・民法・商法は合格レベルに達したと思います。
行政法・一般知識等に関しては司法試験の対策講座では学習できなかったため、市販されている「うかる!行政書士総合テキスト」(日本経済新聞出版社)で勉強しました。

記述式問題対策について

直前期(10月)に「40点以上取る! 記述式徹底演習講義」を受講して対策しました。解答方法のプロセスを効率よく学んだこと、テキストの問題を繰り返し解き、重要だと思うフレーズを暗記したこと、本試験の行政法では講座で演習した問題と似たような問題が出題されたこともあって、本試験では48/ 60 点得点することができました。

直前期の学習について

憲法・民法・商法は、基礎マスターの講義・復習で十分合格レベルまで達していたため、直前期(9 ~ 10月)は行政法を重点的に勉強しようと「行政法条文徹底解析講義」を受講しました。独学では穴になっていた部分を埋めるとともに、すでに知っている知識の確認もできたことで、本試験で行政法はかなり得点することができました。

伊藤塾の受講スタイルについて

自分は会社員であり、空いている時間も休みも不定期で決まった時間に通学するということは不可能なので、在宅受講しています。在宅受講は、夜中でも昼間でも自分が空いている時間に講義を聴くことができるので社会人など忙しい人には通学よりもおすすめできます。もちろん自由に受講できる反面、通学よりもスケジューリングや意志の強さを必要とすると思います。

独学の危険性

実は2009 年度の行政書士試験も受験していますが、その年の法学既修者試験である程度成績が良かったことの慢心や、記述式や行政法を全て独学で勉強し、重要な部分とそうでない部分のメリハリがあまりつかなかったせいもあり、記述式は数点しか取れず、総合でも数点足りず不合格になってしまいました。
2010 年度の試験は、油断をせずに記述式と行政法の最後の総まとめだけは直前講座を受講してしっかり知識の確認をしました。結果として穴となる部分も埋められて行政法・記述式ともに2009 年度の点数が嘘のような高得点を取ることができました。

司法試験との兼業について

司法試験、法科大学院、司法書士受験生の方は行政書士試験専業受験生より圧倒的なアドバンテージを持っているといえます。より深く勉強した法科大学院入試や司法試験の知識をそのまま流用できるからです。司法試験対策の基礎マスターは、行政書士試験にも十分対応できます。ただ、傾向や形式など違いもあるので、可能ならば講座などを受講し、油断せずにしっかりと問題演習をして試験に挑むべきです。問題を解いてみるとわかると思いますが、もはや行政書士試験はインターネット上でいわれているような簡単な試験ではないとすぐに気づくはずです。
また、FPやビジネス法務実務検定試験®など他の資格の勉強も一般知識等対策として役に立つと思います。
いろいろなことに興味を持って、いろいろな資格の勉強をすることも一般知識等の対策として有効かもしれません。

最後に

自分の最終目標はあくまで法科大学院やその先の司法試験です。中間目標として設定した行政書士試験に合格、同じ年度に宅地建物取引主任者とビジネス法務実務検定試験®2級にも合格しました。勝ちグセをつけることで、勉強も気分よくできますし意欲も高まります。
司法試験や法科大学院、司法書士受験生などは試験科目が大幅に重なっている行政書士試験を受験してみることが、自分の本来目指している試験によい影響を及ぼすかもしれません。がんばってください!
(2011年2月・記)