WEB講義は重要な箇所だけを聴くことができ、仕事の合間の学習に役立ちました
藤本 寛さん(34歳)
◆受 験 回 数/3回
◆受 講 講 座/行政書士ペースメーカー講座 ※プロフィールは、2011年度合格時点のものです。
行政書士試験との出会い
私は行政書士という資格すらよく理解しておらず、法律を学ぶのは今回が初めてでした。広告業で独立開業しようと考えていたので、他業務を組み合わせると面白いことができるかなと考え、法律系の資格との組み合わせを選んだのが行政書士を目指したきっかけです。
受験を2回失敗した後に、伊藤塾への入塾を考えました。自己分析として法令等科目については合格基準点程度をもっていると感じていたので、試験勉強期間に計画性を持たせるために、「行政書士ペースメーカー講座 演習編」を5月頃から受講開始しました。
受験勉強中に、辛かったこと・嬉しかったこと
過去2回の受験のうち、1年目の受験は試験に油断して問題文を読み飛ばしながら解答し、結果ケアレスミスが目立ち不合格となり、2年目の受験は一般知識等の基準に一問及ばず不合格となりました。ともに自らの受験に対する姿勢や態度の未熟さが生んだ結果ではありますが、どうしても「あとほんのちょっとで合格だったのに」という気持ちが常にありました。そんな感覚で試験勉強を続けることが、今回最も辛かったことです。ただ、それでも試験勉強を繰り返し続けることで表面的であった法解釈が更に深められることも数多くあり、法律知識だけでなく、自分の未熟さを改めることで人間的な成長へも結びつきました。
私がとった勉強法
(1)開始段階の勉強法について
何より重要なことは、基礎部分であると思います。法律を勉強すると暗記事項が多くあり、どうしても項目を一つひとつ丸暗記していこうとしてしまいます。しかし、暗記をすることと問題を解くことに直接的な関わりはそれほど大きいものではないと思います。まず基礎を理解し、問題について基礎をあてはめて対応する。そのためには単純な暗記知識を別の角度や視点からも知識を発展させて適用させることができるようになる力を身につける必要があると思います。例えると、“8×3は24である”という一方通行の知識を“3×8も24である”ということや“2×12や48÷2も24である”ということを自分で理解できるようになることが重要であり、暗記知識が内容理解に基づいた知識への発展につながり、ひいてはどんな問題についても対応力が上がることになると思います。つまり、細かい条文や聞いたこともないような判例を覚えているだけの学習では、本当の理解へと繋がらないことになると思います。8月あたりで実施される中間模試までの完成を意識しながらも、勉強しはじめた時に学んだ基礎知識の応用こそ最終的に使う知識になるはずだ、と意識して大切に基礎を繰り返しました。
(2)直前期の勉強法について
直前期は「行政書士ペースメーカー講座」の演習と中間模試、最終模試について理解の足りていないところや記憶の曖昧なところを確認し、基礎部分にまで立ち返り繰り返し復習しました。この段階でも強く意識したことは、基礎部分でのつまずきがないかということでした。中間模試、最終模試については細かい知識を問われる問題が多かったですが、基礎のぐらつきがなければ対処できるものがほとんどであったと思います。
また、講師にカウンセリングしていただいたアドバイスを元にして、1週間のスケジュールモデルを明確にして、試験曜日の日曜が学力の最高地点になるように、かつすべての教科の復習が毎週終わるように心がけました。
(3)総論「私の合格ポイント」
以上のとおり、行政書士試験について重要だったことは基礎と計画です。特に計画を忠実に立て、それを実行していくことを心がけました。仕事をしながらの勉強だったため、行政書士ペースメーカー講座の進行にどうしても自分の勉強のペースが追いつかない時がありましたが、その場合は計画を優先させました。一定の範囲を完璧になるまで次に進まないことよりも全体的な法律科目各々について把握することを優先するように心がけました。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
行政書士ペースメーカー講座はインターネットで受講していたので、伊藤塾の自習室で問題を解き、自宅で解答解説講義をみるような流れでした。配信される講義内容ごとに頭出しやブックマークができ、改めて講義を聴きたい時に重要な個所だけ再生するなどができたので、仕事の合間の学習に役立ちました。
最後に
独立開業の副業として考えていた行政書士ですが、2年以上も受験期間を使うことで、行政書士の業務もおおまかに理解してくると共に、興味も湧いてきました。勉強開始時の志からは軌道修正になりますが、これからは行政書士という資格または法律を活かした仕事に重点をおいて、合格年内の開業を計画していきます。
合格後のことを考え、イメージすることが普段の勉強から逃げ出したくなった時の最終防衛線になります。目指される合格後の予定は人それぞれかと思いますが、それぞれの将来像を思い描いて合格を勝ち取ってください。
受験勉強中の思い出
▲蛍光ペンと付箋です。教材を常に復習するため、必要な箇所に印を大量につけておりました。
おそらく50本は今年1年で使ったと思われます。