一つの合格体験記が私を支えてくれました
千種 康弘さん(44歳)
◆受 講 講 座/行政書士合格講座 ※プロフィールは、2011年度合格時点のものです。
行政書士との出会い
(1)法律を学ぶのははじめてだったか
15年ほど前、旧司法試験に取り組んだ経験があります。勉強をやめるにあたって、就職の糧になるかとも思い、特別な講義など受けることもなく、2度行政書士試験を受けてみました。決して甘くはなく、箸にも棒にもかからぬ結果におわり、受験を後に致しました。
(2)行政書士の資格・業務のどのような点に魅力を感じ、学習を開始しようと思ったか
昨年2011年4月に会社を退職。ハローワーク職業訓練校にて、4ヶ月間、宅建試験の講義を受講させていただく機会に恵まれました。その際、地方は、東京など都市部とは比較にならないほど、様々な法律職が、まるで共同作業をおこなうかのように有機的にサポートしあっている実態を知ります。そこで、宅建試験と科目の重複がある行政書士試験を本格的に視野にいれました。
受験勉強中に、辛かったこと・嬉しかったこと
勉強のメインは、週5日、1日約6時間、職業訓練校で学ぶ、民法と多岐に渡る行政法規でした。受講4ヶ月目、最初の模擬試験で半分以下の点数。虚無感に襲われます。そのようなとき、不動産業務実務家が多忙な中、宅建試験を確実にクリアしてゆく現実を知ります。過去問の解き方にひらめきが生まれた瞬間でした。その後、宅建合格に至るまで、模擬試験はすべて合格点をクリアすることができ、結果的にひとつの自信につながりました。行政書士試験合格は、たまたまその延長線上にあったのかもしれません。支えてくださった職業訓練校のみなさまに、心から感謝しています。
私がとった勉強法
(1)開始段階の勉強方について
【インプット】
この試験勉強は、「プラス」する作業ではなく、「マイナス」する作業だと感じました。いただいたテキストから、少なくとも試験を解く上で必ずしも必要でない部分を削ってゆく作業。それが、わたくしにとっての受講スタイルでした。
【アウトプット】
過去問が中心。間違った問題は、「その具体的知識を知らなかったから解けなかった」という視点のみでの復習のやり方は、原則として、行いません。「仮に、その具体的知識を知らなかったとしても、他に解く方法はなかったのか」という視点においても復習いたします。わたくしの見立てでは、過去問の多くが、この後者の方法で解けることが多い、という結論に至りました。
最後の仕上げに、模試。これは、本試験のイメージトレーニングに使いました。一番意識しましたのは、解く順番。次の順番で解きました。
「一般知識等」→「多肢選択式」→「商法」→「民法」→「行政法」→「憲法」私にはベストの順番です。
(2)直前期の勉強方法について
【直前3ヶ月】:「憲法合格テキスト」通読2周目、「憲法過去問題集」2周目。
【直前2ヶ月】:「民法過去問題集」2周目。宅建受験。
【直前1ヶ月】:「行政法合格テキスト」通読2周目、「行政法過去問題集」2周目。模擬試験を使ったイメージトレーニング。必ずしも、実際に解く必要はないと思います。
「過去問題集」は、1周目の際「間違った問題」と「分からなかった肢」のみ復習。
※「民法合格テキスト」、「商法合格テキスト」、「一般知識合格テキスト」、「スパイラルカード」などは、通読はしていません。原則として、辞書代わりとして使いました。すべてを丸暗記していなくとも、過去問は解けるとわかったからです。
(3)総論「私の合格ポイントと反省ポイント」
勉強方法は、その人それぞれのワンメーク。スポーツと同じだと考えています。人のノウハウは、あくまでも参考までに、自分にあった方法を見つけることが大切です。わたくしの場合は、人のノウハウの良いとこ取りをしようとして失敗をしています。情報に埋もれて、訳がわからなくなったりします。人生は有限です。家族、友人、隣人を心から愛し、日々を楽しみながら、仕事、勉強、スポーツと勤しんでください。みなさまの幸せを願っています。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
わたくしは、インターネット受講でした。ここで参考に致しましたのが、1つの合格体験記でした。その方は、朝から夜9時までお仕事。その後、インターネットカフェで3時間受講というものでした。ここから読み取ったことは、「この方よりも多い学習時間」をとることがあっても、常にこの方と「同じ情報量」で学習することを強く意識しよう、でした。そう方針を決めたとき、とても気が楽になりました。「自分自身には、まだ4ヶ月も残されている」と考えられるようになったからです。結果、講義やテキストのみでわからない疑問点は、本試験には関係ないと判断。深い入りしないよう意識いたしました。
最後に
郷里市井へ、可能なかぎり幾ばくでもよいから、寄与してまいります。パラリーガルとして、一生、学習研究実践し続けます。立派である必要はないと思っています。大切だと思うことは1つだけです。ビジョンをもって生きること。
みなさま、楽しい有意義な人生をおくってください。
ありがとうございました。
受験勉強中の思い出
▲わたくしの地方では、伊藤塾は非常にマイナーだと思います。 「特別な講義を受けてきたんだ」と自信につながったことを憶えています。
志水講師、ありがとうございました。