難関の国家資格に合格することは、次のステップへの自信になります

他資格の受験経験を活かして合格

前沢 和彦 さん(51歳)
 

[受 験 回 数]1回
[受 講 講 座] 行政書士スピードマスター講座

※プロフィールは、2012年度合格時点のものです。


行政書士試験との出会い

私は、2010年4月から司法書士試験の勉強を開始し、関連資格の行政書士資格に、かねてより興味を持っていました。そこで、2011年7月の司法書士試験後、行政書士試験を受験しようとしたのですが、近年は、難易度が高いうえに試験範囲も広く、どこから手を付けてよいか判断できず、結局、受験を見送りました。
そして、2012年7月の司法書士試験受験後、伊藤塾で「行政書士試験のススメ」というパンフレットを受け取り、平林勉講師が担当されるスピードマスター講座の開講を知り、早速受講を決めました。この講座は、行政法、地方自治法、一般知識のネット受講(27時間)と模試2回がセットになっていて、民法、商法、憲法の講義がないコンパクトなものです。また、平林講師のテンポのよい語り口も魅力です。教材はテキストの他に、スパイラルカードと過去問などの完成問題集が付いており、受講料も大変お得でした。

受験勉強中で、辛かったこと・嬉しかったこと

2012年7月下旬からネット受講を開始しましたが、初めて勉強する行政法は、全体のイメージがつかめず苦労しました。そこで、司法書士試験の合格発表が9月末にあるので、まずはそれまでに受講を終えられるよう計画を立て、司法書士試験の勉強と並行してこなしました。
 その後、司法書士の筆記試験に合格したので、その口述試験の準備のため、数週間行政書士試験の勉強をお休みし、再開したのは、10月中旬です。合格後知り合った司法書士試験の合格者で、行政書士試験を受験する予定の方も多かったですが、皆さん試験範囲の広さに戸惑っていました。私も講義を聴いてテキストも読み込んでいるのにもかかわらず、理解が進まず大変でした。

私がとった学習方法 

開始段階(2012年7月下旬~9月)

まずは、行政法の全体構造を押さえることに力を注ぎました。暗記事項は、試験の直前期で何とかなると思っていたので、平林講師作成の体系編のパワーポイント集を何度も見直し、行政手続法は事前の手続きで、行政不服審査法、行政事件訴訟法は事後の手続きというように、基本の理解に努めました。また、過去問では、本試験でどこまで問われているかを確認し、しっかり理解する必要がある論点と、定義だけ覚えていればよいものの選別をしました。

直前期(2012年10月中旬~本試験)

行政法を中心とし、過去問を解き直し、テキストを高速で読んでいきました。とにかくイメージを掴むために、何度もこの作業を繰り返しました。このあたりでようやく模試の問題に取り組み、時間配分や、実力の伸び具合を確認しました。何とか合格基準点(60%)を超えられそうな感触は持てたのですが、行政法で失点することが多かったので、改めて次のような戦略を立てました。
ⅰ)民法・商法:丁寧に取組み高得点を狙う
ⅱ)記述式:キーワードを落とさないよう答案構成をしっかりやる
ⅲ)多肢選択式:用語選択後、じっくり読み返す 

総論「私の合格ポイントと反省ポイント」

 結果は、民法・会社法8割、記述式7割(40点)、そして多肢選択式8割の得点でしたが、総合182点の合格です。没問があり、受験者全員に4点が配点されたことはラッキーでした。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

法律の勉強は、理解するのに時間がかかりますから、試験範囲をひと通りこなした後の繰り返し学習が不可欠です。私も行政法の体系編を4回、行政事件訴訟法は3回、いずれも1.5倍速にして講義を聴き直しました。伊藤塾のインターネット講義は倍速にしても聴きやすく、また、講義内容が細かく表示されているので、気になる論点を選びやすく、使い勝手のよいものでした。

最後に 

司法書士試験受験生へ

民法、会社法の理解があれば、高得点が期待でき、民事訴訟法等の知識は行政法の理解に役立ちます。さらに、普段は勉強しない法律科目に取組むことで新たな発見ができ、司法書士試験の学習に好影響を与えます。

行政書士試験をステップに司法書士試験に挑戦しようとする方へ

行政書士試験は試験範囲が広いので、多くの情報処理が必要で、ここで培われる処理能力は、11科目が試験範囲となっている司法書士試験に大いに役立ちます。しかも、民法、会社法、憲法と、主要科目が重複することも有利です。また、何より難関の国家資格に合格することは、次のステップへの自信になります。