令和6年(2024年)予備試験論文の合格発表!合格点や合格率・合格後について詳細解説

令和6年(2024年)12月19日(木)に、令和6年(2024年)9月7日(土)から8日(日)にかけて実施された予備試験論文式試験の合格発表が行われました。
令和5年度の論文式試験の合格率は19.01%でしたが、令和6年度の合格率は17.45%という結果となりました。
この記事では、令和6年(2024年)予備試験論文式試験の試験結果についてご紹介していきます。
予備試験論文の合格後にやるべきことについても解説していきますので、受験生や来年以降の合格を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.令和6年(2024年)予備試験論文式試験の合格発表について
1-1.合格発表の日程は?
1-2.合格発表の方法は?
2.令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の結果は?
3.令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の合格点や平均点は?
4.予備試験論文の合格後にやるべきことは?
4-1.予備試験論文に合格した方
4-2.思うような結果ではなかった方
4-3.これから予備試験を目指す方
5.まとめ
1.令和6年(2024年)予備試験論文式試験の合格発表について
令和6年(2024年)9月に行われた予備試験の論文式試験について、まずは合格発表の日程や合格発表の方法をご紹介していきます。
1-1.合格発表の日程は?
合格発表の日程は、【令和6年(2024年)12月21日(木) 午後4時】でした。
また、合格通知書兼口述試験受験票及び論文式試験成績通知書の発送日は、【2023年(令和5年)12月下旬】です。
1-2.合格発表の方法は?
予備試験論文式試験の合格発表は、法務省のWebサイト(司法試験予備試験の結果について|法務省)にて、受験地別に受験番号が発表されます。
なお、氏名の公表はなく、電話での問い合わせは受け付けていません。
また、法務省敷地内や各試験地での掲示発表、および官報公告は行われていません。
2.令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の結果は?
令和6年(2024年)9月に行われた予備試験論文式試験の合格者数は462人、合格率は17.45%でした。
詳細は次の通りです。
令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の合格者数と合格率
(過去5年間の推移)
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和6年 (2024年) | 2,647人 | 462人 | 17.45% |
令和5年 (2023年) | 2,562人 | 487人 | 19.01% |
令和4年 (2022年) | 2,695人 | 481人 | 17.85% |
令和3年 (2021年) | 2,633人 | 479人 | 18.19% |
令和2年 (2020年) | 2,439人 | 464人 | 19.02% |
出典:令和6年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和5年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和4年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和3年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和2年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の結果を、過去5年間の数値と比べてみると、合格者数、合格率ともに過去5年間の中で最も低い数値となりました。
3.令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の合格点や平均点は?
次に、採点対象者の点数について見ていきましょう。
令和6年(2024年)予備試験 論文式試験採点対象者の得点
年度 | 合格点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
令和6年 (2024年) | 500点満点中 245点以上 | 344.25点 | 37.27点 | 198.51点 |
令和5年 (2023年) | 245点以上 | 363.40点 | 1.26点 | 201.95点 |
令和4年 (2022年) | 255点以上 | 360.73点 | 6.95点 | 210.45点 |
令和3年 (2021年) | 240点以上 | 351.14点 | 11.31点 | 197.54点 |
令和2年 (2020年) | 230点以上 | 358.94点 | 28.72点 | 192.16点 |
出典:令和6年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和5年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和4年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和3年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和2年司法試験予備試験の結果について|法務省
令和6年(2024年)予備試験 論文式試験の合格点は「245点以上」、平均点は「198.51点」という結果となりました。
過去5年間の推移を見てみると、合格点は昨年と同じ点、平均点はほぼ例年通り(令和4年度を除く)となりました。
また、最高点は過去5年間の中で最も低く、逆に最低点は過去5年間で最も高いことから、過去5年間の中で採点対象者の点数の差が最も小さくなった年といえるでしょう。
※司法試験や予備試験の得点については、こちらの記事もご参照ください。
→司法試験・予備試験って何点とれば合格できるの?短答・論文ごとに合格ラインを徹底分析
4.予備試験論文の合格後にやるべきことは?
2024年(令和6年)予備試験論文式試験発表をうけて|伊藤真塾長
予備試験論文式試験の合格発表を終えて、見事合格した方も、思うような結果が出ずに悔しい思いをした方も、まずは本当にお疲れ様でした。
ただ、これで試験が全て終わったわけではなく、試験の結果次第で、今後とるべき行動が変わってきます。
ここでは、論文式試験の結果ごとに、今後やるべきことをご紹介していきます。
4-1.予備試験論文に合格した方
まず、論文式試験に合格した方は、令和7年(2025年)1月25日(土)から26日(日)にかけて実施される、口述試験の対策を行いましょう。
令和5年度(令和6年1月20日-21日)に行われた口述試験では、受験者数487人・合格者数479人・合格率98.36%となっており、ほとんどの人が合格している試験であることは間違いありません。
しかし、受験者数487人のうち、8名は不合格となっているのもまた事実です。
口述試験に不合格となってしまうと、来年の試験ではまた短答式試験から受け直しとなってしまいます。
合格を確実なものにするためにも、口述対策をしっかりおこなってください。
時間的に出来ることは限られていますので、手を広げず、基礎知識の確認と原理原則を耳で聞いて声に出して説明するトレーニングをおこないましょう。
伊藤塾では、口述対策として、受験生の再現をもとにした本試験シミュレーションである口述模試を年末と年始に分けて実施しています。
令和5年度(令和6年1月20日-21日実施)口述試験受験者487名の9割以上(93.8%)が受験したこの口述模試では、本番の口述試験に近い臨場感を体感することができます。
また、この口述模試に申し込むことで、受験者の内心の動きまで忠実に再現した過去全13年分の過去問集を、無料で手に入れることができます。
今年からは年末年始休暇を挟む形となりますので、口述模試を中心とした学習計画を立て、足元をすくわれないよう、十分に気をつけてください。
4-2.思うような結果ではなかった方
残念ながら、思うような結果ではなかった方は、少し休んで、また来年の再受験に向けて勉強をスタートすることになるでしょう。
結果が出ないときは、新しいことについ手を出しがちですが、結果ができない時こそ基本に立ち返り、盤石な基礎・基本と、書く力を養うことに力を入れてください。
各科目のA~Fの評価と総合点数と順位が掲載されている成績通知書が12月下旬に発送されますので、なぜ、合格に手が届かなかったのか、自分に足りない点はどこにあるのかを徹底的に分析し、該当科目、該当分野の学習を繰り返すことに力を入れてください。
この敗因分析のためにも、論文式試験の再現答案を作成しておくことをお勧めします。
もちろん、来年の試験から逆算して勉強計画を立てることも重要です。
苦手科目の対策や、1から基礎をやり直したいと考えているのであれば、伊藤塾の各種講座を利用して、効率良く勉強を進めるのも良いでしょう。
今年の試験では、あと一歩で合格には手が届かなかったかもしれません。
しかし、これまで合格に向けて必死に勉強してきたその努力は、来年必ず意味を持ちます。
悲しさ、辛さ、悔しさをバネにして、来年の合格に向けて歩き出しましょう。
4-3.これから予備試験を目指す方
これから予備試験合格を目指す方は、ライバルよりも一歩でも早く試験対策を始めましょう。
法律の知識を身につけるためには、何度もひたすら全体を繰り返しながら、基礎力・応用力を身につけていく必要があります。インプットとアウトプットを繰り返し、とにかく答案を自分の力で書いてみる作業を繰り返すことが、合格への近道となるのです。
社会人の方であれば、スキマ時間を有効活用して、勉強時間をしっかり確保するところから始める必要があるでしょう。
予備試験の合格率は3〜4%程度と非常に狭き門であることは間違いありませんが、無事合格を手にすることができれば、90%以上の確率で司法試験に合格することができます。
予備試験は、コツコツと勉強を継続すれば誰でも合格することができる試験です。
「合格後」のそれぞれの夢に向かって、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。
5.まとめ
令和6年(2024年)9月に行われた予備試験の論文式試験の結果は、受験者数2,647人、合格者数462人、合格率が17.45%となりました。
見事合格された方は、最終合格を盤石なものとするために、令和7年(2025年)1月25日(土)から26日(日)に実施される口述試験の対策をしっかりと行なっていきましょう。
惜しくも合格に手が届かなかった方は、徹底した敗因分析をおこない、来年の予備試験合格に向けて対策を練る必要があります。
予備試験でも司法試験でも、合格への最短ルートは、徹底した基礎を身につけるために、手を広げず、今までやってきた参考書や過去問を繰り返し解くことです。同じ問題の繰り返しでも、意識のポイントを少し変えることで、毎回新しい発見があるでしょう。
今年の論文式試験の結果から、予備試験ルートの使命が変わらずあり続けることが確認できました。
予備試験合格を本気で目指すなら、ぜひ一緒に合格を目指して歩き始めましょう。
2024年 司法試験合格者1,592人中 1,436名(90.2%)※12024年 予備試験合格者 449人中 405名(90.2%)※2
が伊藤塾有料講座の受講生でした。
※1(講座内訳:入門講座698名、講座・答練337名、模試401名)
※2(講座内訳:入門講座231名、講座・答練126名、模試48名)
なぜ、伊藤塾の受講生は、これほどまでに司法試験・予備試験に強いのか?
その秘密を知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。

著者:伊藤塾 司法試験科
伊藤塾司法試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。

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