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【必見!】学費が安い法科大学院(ロースクール)は?各法科大学院の費用総まとめ

2025年03月04日

 
合格プレミアムコース


 

「ロースクールで勉強したいけど、入学金とか学費が高い・・・」
「法科大学院って全国にたくさんあるけど、どこが一番学費が安いんだろう」
「お得に法科大学院に通う方法ってないのかな」

など、法科大学院(ロースクール)の学費についてさまざまなお悩みをお持ちの方もいるでしょう。

司法試験合格を目指す受験生にとって、法科大学院(ロースクール)選びで重要視すべきなのは司法試験の合格実績でしょう。

しかし、経済的事情で高額な法科大学院への進学が難しい場合、できる限り経済的な負担を減らせるに越したことはありません。

勉強が最優先である受験生にとって、アルバイトに時間を割くことは難しいケースが多いため、できる限り学費の安い法科大学を選択することも重要です。

本記事では、全国の法科大学院の学費を国立、私立問わず紹介していますので、学費の安い法科大学院を探す際にはぜひ参考にしてください。

※法科大学院(ロースクール)についてはこちらもご確認ください
法科大学院/ロースクールとは

 

【目次】
1.法科大学院(ロースクール)の”学費”とは?
2.法科大学院(ロースクール)卒業までにかかる学費
3.奨学金や学費の免除制度
4.夜間部の法科大学院(ロースクール)の学費
5.募集を停止する法科大学院に注意
6.まとめ

 

1.法科大学院(ロースクール)の”学費”とは?

”学費”と聞くと入学金や授業料をまず思い浮かべると思いますが、大学によって必要になるお金はさまざまです。

学費の内容はしばしば変更されるため、受験する際には事前に確認しておく必要がありますが、主に以下のようなものがあります。

 ◉入学金
 ◉授業料
 ◉施設設備費
 ◉学生健康保険
 ◉研究会費
 ◉同窓会費
 ◉その他諸経費

基本的には各大学のHPで確認することができますので、志望校の情報は適宜チェックするようにしましょう。

 

2.法科大学院(ロースクール)卒業までにかかる学費

では、法科大学院に入学し卒業するまでに、具体的にいくら費用がかかるのでしょうか。

法科大学院の学費は国立、私立、公立によって違います。

以下、各大学ごとに、学費および安い学費のランキング順位を、コメントを入れながらまとめましたので、大学毎の学費の比較にご利用ください。

また、あわせて2022年度(令和4年)の司法試験の合格率も掲載していますので、大学院選びの参考にしてください。

学費
ランキング
大学学費
※赤文字の金額が卒業までに
かかる費用の総額です。
コメント2022年
司法試験
合格率
福岡大学
(私立)
入学金:
・本学学部卒業、
本学大学院修了① 55,000円
・その他② 110,000円

授業料:600,000円
その他:
① 123,000円
② 138,100円
※3年目のみ123,000円)

既修者:
1,279,600円
1,586,200円

未修者:
1,879,600円
1,709,200円
同大学の卒業生であれば
学費の割引を受けられます。
国立大学の授業料と比較しても
かなりリーズナブルに授業を
受けることが出来ます。
奨学金等の制度も充実しているため
学費でお悩みの方であれば
ぜひとも検討したい
ロースクールのひとつでしょう。

参照:福岡大学
19.00%
東京都立大学
(公立)
入学金:
・都民 141,000円
・その他 282,000円
授業料:663,000円

既修者:1,608,000円
※都民:1,467,000円

未修者:2,271,000円
※都民:2,130,000円
東京都在住であれば入学金が
半額になることから、とくに
都民から人気の法科大学院です。
授業料も比較的リーズナブルなので、
都民でなくとも魅力のある
大学になります。
東京都立大学法科大学院では、
少人数生のカリキュラム
が組まれているため、
個別具体的な指導が、
受験生から人気を得ています。
修了生による同窓会で
さまざまな質問ができたり、
就活に関するセミナーに
参加できたりすることも
魅力の一つになるでしょう。

参考:東京都立大学法科大学院
23.60%
京都大学
東京大学
一橋大学
東北大学
神戸大学
大阪大学
九州大学
筑波大学
岡山大学
広島大学
北海道大学
名古屋大学
千葉大学
琉球大学
(国立)
入学金:282,000円
授業料:804,000円

既修者:1,890,000円
未修者:2,694,000円

※国立の学費は一律です。
・国立と聞くと学費が安いという
イメージがあると思いますが、
法科大学院では、
国立よりも安い私立も存在します。
・また、金額は一律ですが、
指導方法やカリキュラム、
環境などは大学に
より特色があるため、
事前チェックは必須です。
※各大学毎の合格率はこちらの記事でご確認下さい
大阪公立大学
(公立)
入学金:
・大阪府民及びその子:
  282,000円
・その他:382,000円
授業料:804,000円

既修者:1,990,000円
 (大阪府民及びその子:
  1,890,000円)

未修者:2,794,000円
 (大阪府民及びその子:
  2,694,000円)
新たに開学した
大阪公立大学法科大学院では、
学生一人ひとりの特性に配慮した
きめ細やかな少人数教育を
行うことを理念としており、
1クラス30人以下の少人数制を
とっています。

参考:大阪公立大学
36.6%
※大阪市立大学
日本大学
(私立)
入学金:250,000円
授業料:980,000円
施設設備資金:100,000円
その他:10,000円

既修者:2,430,000円
未修者:3,520,000円
授業料の納付に関しては、
前期後期に分けて行うため
入学時に支払う必要が
あるのは800,000円となります。
奨学金制度も充実していて
7種類ある奨学金を
うまく活用する事ができれば
かなり費用面を押さえながら
通学することが可能です。

参照:日本大学
32%

 

3.奨学金や学費の免除制度

法科大学院の学費は、一番安い福岡大学大学院でさえ年間60万もの授業料がかかるため、なるべく奨学金や教育ローンなど、各種支援制度をうまく利用することで、支出を抑えたいと考える方も多いかと思います。

実は、各大学ごとに、独自の奨学金のほか入学料や授業料免除など様々な形での修学に係る経済的支援制度が用意されています。

以下の表は、文部科学省がまとめた令和5年度法科大学院関係状況調査「資料11_修学に係る経済的負担の軽減を図るための措置」からの一部抜粋です。

法科大学院生のみを対象としている経済的支援制度について代表的なものをまとめてみました。

(※国立大学・公立大学・私立大学の順)

大学院名名称人数支給・免除内容支給形式
東京大学法科大学院
(法曹養成専攻)奨学金
26月80,000円給付
東北大学東北大学法科大学院
奨学生(新入生)
26入学料及び初年度授業料
年額相当額(108.6万円)
給付
東北大学東北大学法科大学院
奨学生
330万円
(1回のみ)
給付
大阪大学大阪大学大学院高等
司法研究科奨学金
130万円(一括給付)給付
九州大学特別奨学金既修者コース入学者若干名総額804,000円給付
九州大学特別奨学金未修者コース入学者若干名総額804,000円給付
大阪公立大学特待生制度全額免除候補者
と半額免除候補
者を合わせて
各学年2名以内
半期授業料相当額の全額
及び半額
免除
慶應義塾大学三田法曹会
奨学基金
10年額50万円給付
慶應義塾大学慶應義塾大学法務
研究科(法科大学院)
奨学給付制度
15基準授業料全額免除
中央大学中央大学大学院
法務研究科特別給付
奨学金制度 第一種
特別給付奨学金
20名上限入学金除く学費相当額
(130万円)
給付
中央大学中央大学大学院
法務研究科特別給付
奨学金制度 第二種
特別給付奨学金
150名上限入学金除く学費相当額
の半額(65万円)
給付
中央大学中央大学法
曹会奨学金
20名程度30万円給付
早稲田大学稲門法曹奨学金
(年間授業料相当額)
21総額136万円
(新入生の場合116万円)
給付
早稲田大学稲門法曹奨学金
(秋学期授業料相当額)
79総額68万円
(新入生の場合58万円)
給付
早稲田大学千賀修一法曹
養成奨学金
4総額70万円給付
早稲田大学池田正範
奨学金
4総額70万円給付
日本大学日本大学大学院法務
研究科奨学金第1種
既修12人
未修 3人
年額98万円給付
日本大学日本大学大学院法務
研究科奨学金第2種
既修12人
未修 3人
年額50万円給付
同志社大学同志社大学大学院
司法研究科奨学金
(第1類奨学金)
53年間の登録単位数に応じた
単位授業料相当額を
2年間継続して支給
給付
同志社大学同志社大学大学院
司法研究科奨学金
(第2類奨学金)
20年間の登録単位数に応じた
単位授業料相当額
給付
立命館大学立命館大学法科大学院
奨励奨学金
(新入生A奨学金)
10名程度授業料年額免除
立命館大学立命館大学法科大学院
奨励奨学金
(新入生B奨学金)
40名程度60万円免除
関西大学関西大学法科大学院
給付奨学金
新入生を対象とし、
資格条件に適合
する者全員
授業料及び教育充実費の
全額相当
給付
福岡大学法科大学院
特待生奨学金
2年額60万円
(授業料相当額)
給付

表に記載されていないに大学や支援内容の詳細についてはこちらをご覧ください。
令和5年度法科大学院関係状況調査「資料11_修学に係る経済的負担の軽減を図るための措置」

各大学院により制度が異なりますので、志望校の制度については事前に確認するようにしましょう。

入学金や学費免除制度に関しては、入試の成績が優秀であることが条件となっていることがほとんどです。

出来る限り良い成績を収めるためには、独学や大学の講義のみではなく、予備校の入門講座を活用することをおすすめします。

また、予備校であれば各法科大学院の免除制度に関する情報も常に最新のものが常備されています。個人での情報収集のみでは漏れが出る可能性があるため、この点も予備校を活用することのメリットの一つとなるでしょう。

 

4.夜間部の法科大学院(ロースクール)の学費

社会人として働きながら法科大学院ルートで司法試験合格を目指す場合、学生と同じように日中法科大学院に通う事は難しい場合が多い為、夜間コースの大学院を選択することになるでしょう。

現在、夜間コースを開講している法科大学院は全国で4校しかありません。

それでは具体的な学費を見てみましょう。

 学費コメント
筑波大学入学金:282,000円
授業料:804,000円

既修者:1,890,000円
未修者:2,694,000円
※国立の学費は一律
になります。
社会人のため、仕事が終わった後に
使用できるように365日24時間
使える自習室を設けており、
社会人にとっては
勉強のしやすい環境が
整っていると言えるでしょう。
日本大学入学金:250,000円
授業料:980,000円
施設設備資金:100,000円
その他:10,000円

既修者:2,430,000円
未修者:3,520,000円
平日夜間と土曜日だけで
修了資格を取れる
カリキュラムを編成が
組まれているほか、
修業年限が法学未修者は4年
法学既修者は3年に
延長される長期履修
学生制度も用意されています。
福岡大学入学金:
・本学学部卒業、本学大学院
修了① 55,000円
・その他② 110,000円
授業料:600,000円
その他:
①:123,000円
②:138,100円
※3年目のみ123,000円

既修者:
1,279,600円
1,586,200円

未修者:
1,879,600円
1,709,200円
福岡大学法科大学院
の夜間コースは、
他の2校と違い、
月~金曜日の6時限・
7時限を夜間コースに
設定しており、既修・未修で
コースを決定するのではなく、
未修者コースを5年間で
履修する長期在学履修制度
をとるところに、
その特徴があります。
時間をかけてじっくり
学びたい方におすすめの
コースとなるでしょう。
琉球大学入学金:282,000円
授業料:804,000円

既修者:1,890,000円
未修者:2,694,000円
主に社会人や有識者を対象とするコースで
既修者コースを2年で卒業するのではなく
3年~6年かけて計画的に学習を進める
長期履修制度が前提のコースとなります。
他の大学と同じく時間のない社会人向けの
コースになっていて履修計画の個別相談にも
対応してくれるため、自分のペースで
勉強を進めることができるでしょう。

 

5.募集を停止する法科大学院に注意

近年、法科大学院の入学者数の減少を受け、新たな生徒の募集を停止する法科大学院が相次いでいます。司法試験の合格率の低迷や生徒側の時間的・経済的負担の面など理由はさまざまですが、一時は74校もあった法科大学院は、現在では34校にまで減少してしまっています。

近年で募集停止した法科大学院となります。

 ・立教大学法科大学院
 ・桐蔭横浜大学法科大学院
 ・青山学院大学法科大学院 
 ・横浜国立大学法科大学院 
 ・近畿大学法科大学院 
 ・西南学院大学法科大学院 
 ・甲南大学法科大学院 
 ・駒澤大学法科大学院

司法試験の合格率が低迷している場合や、著しい定員割れが生じている場合、募集停止や法科大学院の廃止になる可能性が高いため、情報は随時チェックしましょう。

 

6.まとめ

【学費が安い法科大学院(ロースクール)まとめ】
 1位 福岡大学
 2位 東京都立大学
 3位 国立大学 
 4位 大阪公立大学
 5位 日本大学

本記事では、学費が安い法科大学院(ロースクール)について、ランキング形式でご紹介いたしました。

最も安く通えるのは福岡大学法科大学院となりますが、東京都立大学法科大学院であれば国立大学より安く通うことができますし、大阪公立大学も、各種制度を利用すれば国立大学とそこまで変わらない費用で通学することも可能です。

奨学金や各種免除制度をうまく活用すれば、経済的負担を出来る限り少なくして通学することも可能になるため、志望校の情報は適宜チェックするようにしましょう。

なお、学費の内容や金額は変更される可能性があり、また大学院自体が入学生の募集を停止している場合もありますので、そのような情報にも注意する必要があります。

もちろん、学費だけでなく司法試験に合格することのできるカリキュラムが組まれてるのか、合格実績はどうなのかというところも重要になるため、そこを疎かにした法科大学院の選択は避けるべきです。

 

※法科大学院別の予備試験合格率については、こちらの記事をご覧ください。
2022年(令和4年)司法試験予備試験の大学別合格率・合格者数総まとめ!

※法科大学院別の司法試験合格率については、こちらの記事をご覧ください。
【最新】2022年司法試験の合格率・大学別合格ランキングから読み解く司法試験攻略の秘訣

 

ただし、法科大学院では試験対策に特化した授業を行っているわけではないため、法科大学院の勉強だけでは試験に合格できるか不安な方もいらっしゃるかと思います。

司法試験で既修者コース修了生の合格率が未修者コース修了生の合格率より高いことからも、法科大学院入学前にいかに司法試験の準備ができているかで、司法試験の合格率に大きな差が出ます。

また、法科大学院では、知識があることを前提として授業が行われるため、法科大学院の授業をいかに吸収するかという点においても、法科大学院入学前に、司法試験に向けた勝負は決しています。

そのため、確実に合格を手にされたい方は、法科大学院入学前に予備校を利用することをおすすめしています。

予備校で基礎的学習を終えたうえで、法科大学院で実践的な学習を行うことにより、司法試験に向けて、効率よく学習することが出来ます。

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※2(講座内訳:入門講座231名、講座・答練126名、模試48名)

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その秘密を知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。

 

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伊藤塾司法試験科

著者:伊藤塾 司法試験科

伊藤塾司法試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。

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