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【令和7年(2025年)】行政書士試験の合格発表はいつ?当日〜登録までの流れを解説

2025年02月18日

 
合格講座


 

令和6年度(2024年度)行政書士試験合格発表は、2025年1月29日(水)午前9時に行われました。

合格者にとっては人生の転機となる一大イベント、あと一歩で届かなかった人にとっても、次のステップを考えるきっかけとなる大切な日となったのではないでしょうか。

本記事では、合格発表当日の流れや、合格後にするべきことなどを取り上げました。

すでに2025年試験に向けてスタートしている方も是非ご一読ください。

 

【目次】
1.行政書士試験の合格発表は「1月29日午前9時」から
 1-1.合格発表の確認方法
 1-2.合格証はいつ届く?
2.行政書士試験の合格発表後にするべきこと
 2-1.まずは結果を報告しよう
 2-2.名刺も早めに作っておく
 2-3.受験指導校で合格祝賀会がある場合もある
3.行政書士として働くなら登録が必須
 3-1.行政書士登録の流れ
 3-2.開業しないなら登録は必須ではない
4.合格発表で残念な結果に終わってしまったら?
5.これから行政書士を目指して勉強する方へ
6.まとめ

 

1.行政書士試験の合格発表は「1月29日午前9時」から

令和6年度(2024年度)行政書士試験の合格発表日は、2025年1月29日(水)でした。

合格発表は「午前9時」に行われ、行政書士試験研究センターの掲示板やホームページに合格者の受験番号が掲載されています。

結果は、受験者数47,785人に対して合格者数が6,165人、合格率は12.90%でした。

 

1-1.合格発表の確認方法

行政書士試験の合格発表は、次の3つの方法で確認できます。

① HPで確認する(1月29日午前中〜)
② 行政書士試験研究センター事務所の掲示板で確認する(1月29日午前9時〜)
③ 合否通知書を待つ(例年2月頃に届く)


最も一般的なのは、行政書士試験研究センターのHPで確認する方法です。

合格発表日の1月29日(水)午前中(例年9時頃)に、合格者の受験番号が掲載されました。

さらに、行政書士試験研究センター事務所の掲示板でも合格者の受験番号が公示されています。近くにお住まいの方は、直接見に行くのも良いかもしれません。

※ 一般財団法人行政書士試験研究センター:東京都千代田区一番町25番地 全国町村議員会館3階

合否通知書は、全受験者(欠席者を除く)に送られます。到着は遅め(例年2月頃)ですが、合否だけでなく、配点や合格基準点、得点なども記載されています。

基本的には、「HPや掲示板で合否を確認→合否通知書で点数を確認」という流れになるでしょう。

 

1-2.合格証はいつ届く?

合格証は、2025年2月14日(金)に簡易書留郵便で発送される予定です。

遅くとも2月19日(水)までに届くはずなので、19日を過ぎても合格証が届かない場合や不在通知書でのお知らせがない場合は、行政書士試験研究センターへ連絡してください。

合格証の再発行はできないので、大切に保管しておきましょう。

 

2.行政書士試験の合格発表後にするべきこと

合格発表を確認したら、まずはお世話になった人に結果を報告し、名刺も作成しておくとよいでしょう。

受験指導校では合格祝賀会なども開催されています。

 

2-1.まずは結果を報告しよう

合格発表を確認したら、まず初めにするべきなのが結果報告です。

支えてくれた家族や友人、職場の上司や同僚など、応援してくれた方々へ合格の報告をしましょう。支えてもらったことへの感謝もしっかりと伝えることが大切です。

開業する人にとっては、この報告が行政書士としての最初の営業活動となります。合格の喜びを伝えながら、今後の予定もアピールしてみてください。

受験指導校を利用していた人は、ぜひ講師にも連絡を入れてみましょう。きっと自分のことのように喜んでくれるはずです。合格後のアドバイスももらえるかもしれません。

 

2-2.名刺も早めに作っておく

行政書士としての活動を始めるなら、名刺は必須のツールです。合格が分かったら、早めに作成しておきましょう。

ただし「行政書士」という肩書きは、行政書士名簿への登録が完了するまで使用できません。行政書士法で学習したとおり、試験に合格するだけでは「行政書士」を名乗ることはできないからです。

とはいえ、登録前であっても開業に向けた営業活動などで名刺を使用する機会はあるはずです。登録が完了するまでは、「2024年度行政書士試験合格(開業準備中)」「2024年度行政書士試験合格(登録準備中)」といった名称を用いておきましょう。

 

2-3.受験指導校で合格祝賀会がある場合もある

受験指導校によっては、合格者向けの祝賀会が開催される場合もあります。

これらのイベントは単なるお祝いの場だけでなく、同期の合格者同士のつながりを作る貴重な機会にもなります。人脈づくりや情報交換の場として活用できるので、ぜひ参加してみてください。

同じ試験に合格した仲間と喜びを分かち合い、今後の展望を語り合うのはとても有意義な時間になるはずです。開業の不安や悩みを共有し、解決のヒントを得ることもできるでしょう。

伊藤塾でも、有料講座を受講された方に向けて、合格祝賀会を開催しています。ささやかではありますが、これまでの努力を労いつつ皆様の新たな門出を応援できれば嬉しいです。

※こちらの動画で、合格祝賀会の雰囲気をご確認ください。
「2023年度(令和5年度) 伊藤塾 行政書士試験合格祝賀会」

 

3.行政書士として働くなら登録が必須

行政書士として業務を行うには、日本行政書士会連合会の「行政書士名簿」への登録が必須です。

独立開業する人はもちろん、使用人行政書士(雇われ行政書士)として就職する場合も登録は欠かせません。合格したからといって、登録せずに行政書士を名乗ったり、未登録で業務を行うと罰則の対象となるため注意が必要です。

登録には申請書類の提出や現地調査(地域による)、行政書士会連合会の審査などが必要で、完了までに1〜2ヶ月ほどかかります。開業や就職の予定がある場合は早めに手続きを進めましょう。

 

3-1.行政書士登録の流れ

行政書士登録の流れは次のとおりです。

① 必要な書類を準備する
② 登録の申請をする
③ 審査が行われる(1〜2ヵ月ほど)
④ 登録通知が郵送される


まずは、行政書士登録申請書、履歴書、事務所の写真や契約書など、都道府県ごとに定められた書類を確認しましょう。必要な書類がそろったら、事務所を設置する都道府県の行政書士会に提出します。

その後、日本行政書士会連合会での審査が行われて、問題なければ登録通知が届き、行政書士としてのキャリアがスタートします。

登録までの期間は地域によって異なりますが、東京都行政書士会の場合「 1ヶ月から1ヵ月半ほど」とアナウンスされています。登録手数料、入会金、月会費などで、合計30万円程度の費用もかかるので準備しておきましょう。

※行政書士の登録は次の記事で詳しく解説しています。
「行政書士の登録は必須?登録しないとどうなる?登録料や事務所についても解説」

 

3-2.開業しないなら登録は必須ではない

一方で、すぐに開業や就職する予定がない場合は、登録を見送ることもできます。

ただし、登録をしないと行政書士を名乗ることができず、行政書士会の研修なども受けられません。登録するメリットも登録しないメリットもあるのでよく検討してみてください。

【登録するメリット】
◉行政書士として仕事ができる
◉名刺や履歴書などで「行政書士」と肩書を付けられる
◉行政書士として営業活動ができる
◉行政書士会に参加して、情報提供(法改正や実務に関する情報等)や人脈づくりができる

 

【登録しないメリット】
◉登録料・年会費を払わなくて良い
◉事務所を持たなくて良い
◉いざとなったら独立開業できるという保証がある
◉高度な法律知識の証明としては、合格だけでも十分に価値がある


なお、合格から登録までの期限は設けられていません。

「登録しないと資格が失効する」といったことはないので、開業や就職の予定がなければ焦る必要はありません。じっくりと今後のキャリアプランを考えてみるのもよいでしょう。

 

4.合格発表で残念な結果に終わってしまったら?

行政書士試験は、9割近くが不合格となる難関試験です。もし今回思うような結果が得られなかったとしても、決して気を落とす必要はありません。まずは少し休んで気持ちを落ち着けてから、今後どうするかを考えましょう。

・2025年試験に向けて再スタートをする
・行政書士試験から撤退する


どちらも間違いではありません。「試験のことは考えたくない」と感じるのであれば、すぐに次のステップを考える必要もないでしょう。無理やり自分を奮い立たせるのではなく、リフレッシュする時間を持つことも大切です。

ただし、気持ちが落ち着いてきたら、自分の中に行政書士になりたい想いが残っているかを確認してみてください。そして、もしその気持ちが少しでも残っているのなら、諦めずに再チャレンジすることをおすすめします。

次の一歩を踏み出すときは、今回の結果を徹底的に分析してみましょう。

自分には何が足りていなかったのでしょうか?

・基本的な知識が不足していたのか?
・問題演習が足りていなかったのか?
・勉強の方向性が誤っていたのか?
・本番で実力を発揮できなかっただけなのか?


これらの課題をしっかりと洗い出し、次回試験に向けた新たな学習プランを立ててみてください。

今回良い結果が得られなかったとしても、それは決してあなたの全てではありません。この経験を糧にさらに勉強に励んでいけば、必ず合格への道は開けるはずです。

伊藤塾でも、学習経験者向けにさまざまな対策講座をご用意しています。2025年(令和7年)本試験を圧倒的な実力で合格するために、ぜひご活用ください。来年の合格発表で、晴れ晴れとした表情を浮かべられるよう、今から一緒に頑張っていきましょう。
参照:学習経験者の方に「中上級講座」|伊藤塾

※こちらの記事もご一読ください。
「行政書士は受かる気がしない・無理」というあなたへ|あきらめる前に伝えたいこと

 

5.これから行政書士を目指して勉強する方へ

これから行政書士を目指す方は、ぜひ早めにスタートすることをおすすめします。

行政書士試験は、例年11月の第2日曜日に実施されるので、2025年は「11月9日」の可能性が高いでしょう。今からスタートすると、学習期間は約9ヶ月が目安となります。

9ヶ月で合格することは決して難しくありませんが、正しい方向性で勉強することが不可欠です。効率的に進めないと、9ヶ月という限られた時間で合格することはできません。

勉強するときは、次の4つのポイントを意識してください。

①行政書士試験は、180点(6割)で合格できる試験。
②正答率50%の問題を確実に正解すれば、必ず合格できる。
③基礎知識を徹底して繰り返すことが何より大切。
④学習範囲を絞り込み、必要以上に手を広げない。


行政書士試験は、決して簡単ではありません。しかし、正しい方法で着実に勉強を積み重ねていけば、必ず合格できる試験です。

合格の先には、独立開業などの新たな可能性が広がっています。

ぜひ一緒に合格を目指して頑張りましょう。

伊藤塾はこれから行政書士を目指す皆さんを心から応援しています。

 

6.まとめ

最後に、記事のポイントをまとめます。

◉令和6年度(2024年度)試験の合格発表は「2025年1月29日(水)午前9時」
◉合格発表後にするべきこと
・支えてくれた人に結果を報告して、感謝を伝える
・名刺を作成する(ただし登録前は「行政書士」の肩書きは使用不可)
・合格祝賀会などで、同期の合格者とつながりを作る
◉行政書士として働くなら、名簿への登録が必須
◉1ヶ月〜2ヶ月はかかるので早めに申請しよう

以上です。

行政書士試験、本当にお疲れ様でした。結果に関わらず、まずは自分を労ってあげてください。

そして見事合格された方は、その資格を武器に新たなステージに進んでいきましょう。

「行政書士登録」だけは忘れずに行ってくださいね。

あと一歩届かなかった方も、「行政書士になりたい」という気持ちが残っているのなら、諦めずに再チャレンジしてみてください。合格後の姿をイメージしながら、ぜひ頑張っていきましょう。

伊藤塾では、行政書士試験で必要な内容を初歩からしっかり学習していくことができる「行政書士合格講座」を開講しています。

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夢の実現に向けて、ぜひ一歩を踏み出してみてください。伊藤塾が、あなたの挑戦を全力でサポートいたします。

 



 

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伊藤塾行政書士試験科

著者:伊藤塾 行政書士試験科

伊藤塾行政書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの行政書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、行政書士試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。

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