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行政書士試験は過去問だけで合格できる?合格者が語る!正しい活用法

2025年03月30日

 
合格講座


 

「行政書士試験は過去問だけで合格できる?」
「過去問だけやっているけど、得点が伸びない」
「正しい過去問の活用法が知りたい」

こんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

過去問演習は、合格するために非常に効果的な勉強法です。

実際、合格者の多くも、過去問を中心に勉強しています。ただし、過去問は正しい活用法で取り組まないと意味がありません。過去問のやり方を間違えると、いくら勉強しても点数が伸びなくなってしまうため注意しましょう。本記事では、次の点を取り上げました。

・過去問だけの勉強で得点が伸びない理由
・合格者が過去問をどのように利用していたのか
・過去問の正しい活用法

行政書士試験を目指している方は、是非ご一読ください。

【目次】
1.行政書士試験は過去問だけで合格できる?
 1-1.合格者の声|過去問を何周しても試験本番で点数が伸びなかったのに…
2.過去問だけの勉強で得点が伸びない理由
 2-1.理解せずに過去問だけ取り組んでいるから
 2-2.過去問を回すだけになっているから
 2-3.周辺知識を押さえられていないから
3.行政書士試験の過去問の正しい活用法
 3-1.出題論点を把握するために使う
 3-2.問われ方や引っ掛けのポイントを見るために使う
 3-3.答えまでの論理展開を身につける
4.過去問だけの勉強に限界を感じたら伊藤塾にご相談ください
5.【Q&A】行政書士試験の過去問のよくある質問
 5-1.Q.何年分の過去問を解けば合格できますか?
 5-2.Q.過去問は何周すれば良いですか?
 5-3.Q.過去問以外に何を勉強すれば良いですか?
6.まとめ

 

1.行政書士試験は過去問だけで合格できる?

行政書士試験では、過去問演習が欠かせません。実際、合格者の多くも、過去問を中心に勉強しています。

しかし、過去問だけで十分かというと、そうとも言い切れません。合格に必要なのは、過去問を解くことではなく、基本的な知識を理解することだからです。

「なぜその答えになるのか」を理解しながら過去問に取り組むことが必要です。これができると、過去問と違う問題が出題されても対応できるようになります。本試験の得点力も、目に見えて上がっていくでしょう。

一方で、答えを覚えるだけになってしまうと、過去問を何周しても合格はできません。「過去問は解けるのに合格できない」という人が多いのは、理解できていないことが原因です。

過去問は、あくまでも理解するための「手段」であることを忘れてはいけません。まずは基礎知識をしっかりと理解し、過去問によって定着させていくことが、合格への近道となるでしょう。

 

1-1.合格者の声|過去問を何周しても試験本番で点数が伸びなかったのに…

伊藤塾受講生【合格者の声】
TRAN THI TAMさん
夫と行政書士を目指すことにした際、夫が伊藤塾に申込を決めました。
伊藤塾では結論を暗記するのではなく、理解することがとても重要であるということを学びました。
過去問を何周しても試験本番では点数が伸び悩んでいましたが、なぜそのような結論になるのかを強く意識して勉強するようにしたところ、5回目の試験では記述で50点を取得し、合格することができました。
5年間いろいろありましたが、がんばってきたことが合格というひとつのかたちになったことで、自信になりました。

 

2.過去問だけの勉強で得点が伸びない理由

過去問だけで勉強した結果「なかなか得点が伸びない」と感じている受験生は多いのではないでしょうか。

伊藤塾の講座で合格した人の中にも、同様の悩みを抱えていた方がたくさんいます。「なぜ得点が伸びないのか?」理由を確認していくと、多くの方は次のようなことが原因でした。

・理解せずに過去問だけ取り組んでいた
・過去問を回すだけになっていた
・周辺知識を押さえられていなかった

それぞれの理由と、合格者はどのように克服していったのか詳しく見ていきましょう。

 

2-1.理解せずに過去問だけ取り組んでいるから

1つ目の理由は、理解せずに過去問だけ取り組んでいることです。

前述のとおり、過去問はあくまでも知識を理解するための手段です。答えを覚えてしまったら全く意味がありません。

過去問を解く際は、「なぜその答えになるのか」「どの論点が問われているのか」「誤っている選択肢はどこが誤っているのか」などを常に意識しましょう。誤っている選択肢もきちんと活用し、一肢ずつ理解しながら勉強することが大切です。正答肢が分かったらOKで終わらせてはいけません。

伊藤塾受講生【合格者の声】
本多 浩光さん
坂本講師がおっしゃられていた過去問を漫然とするのではなく、問題から他の視点を想起する、という点を意識するように過去問に取り組みました。
できていたかはわかりませんが、学習はじめの頃は○×での判断のみで終えてしまっていましたが、過去問の一肢ずつしっかりと理解することを徹底することが、進捗は遅いですが確実に力を伸ばすことにつながるのだと改めて思いました。

 

2-2.過去問を回すだけになっているから

得点が伸びない2つ目の理由は、過去問を回すことが目的になっていることです。時間がないという不安から、やみくもに過去問を回してしまう受験生は多いですが、それでは合格は難しいです。

過去問は、目的ではなく手段であることを忘れてはいけません。やみくもに回すのではなく、思考のプロセスを身に付けましょう。例えば、過去問を解いた後で、そこから学んだことをノートにまとめるのも効果的です。

思考の整理になるだけでなく、直前期にまとめて復習するための大きな武器になります。

伊藤塾受講生【合格者の声】
實川 志保子さん
失敗した勉強法は、やみくもに過去問を回転させる。動画など検索して色々な勉強法に手を出すこと。
・工夫したことは、徹底して伊藤塾の講師の指導のみに従ったこと(この1年は他の動画を一切見ませんでした。全く見る必要がなかった)
・民法と行政法の過去問の一回目にノートを作って、解くたびに「問の内容」、判断に必要な「キーワード」その「理由付け」を意識して、この問題に対する「ルール」そしてそのルールを問題に当てはめる。という作業をノートに書き込みました。思考の癖をつけるのに役立ちました。

 

2-3.周辺知識を押さえられていないから

得点が伸びない3つ目の理由は、周辺知識を押さえられていないことです。当然ですが、本試験では過去問とは違う問題が出題されます。

過去問と同じ論点でも、問われているポイントが変わっていたり、派生した周辺知識を聞いてくるケースが珍しくありません。例えば憲法では、取り上げられた判例は過去問と同じでも、出題のポイントが異なっているケースが見受けられます。

こういった問題は、合否を分ける問題にもなりやすいです。きちんと理解している人にとっては簡単ですが、過去問を覚えているだけの人にとっては難問だと感じるからです。過去問を解くときは、1つの問題で周辺知識までカバーすることが大切です。

◉ テキストと過去問を何度も往復する
◉ 1つの問題から、他の視点も想起する

上記のようなポイントを意識して、効率的に勉強を進めていきましょう。

伊藤塾受講生【合格者の声】
楢山 容子さん
「理解をする」「思考過程を大事にする」というのを徹底しました。
過去問でわからなかったり少しでもあやふやだったら、必ずテキストに戻ります。
何度もつまずいたところがわかるように大きく赤丸を付けました。直前期に重点的に見直せたので良かったです。過去問に取り掛かるのが遅く、問題数をこなすことに必死になった時期もありましたが、1つの問題で周辺知識まで確認することで問題数をカバーすることができたと思います。

 

3.行政書士試験の過去問の正しい活用法

ここまでの内容で、むやみに過去問を繰り返すだけでは、合格は難しいことをお伝えしました。しかし、だからといって過去問が重要でないわけではありません。

正しい使い方さえできれば、過去問を中心に勉強することは非常に効果的な方法です。ここでは、合格者の声をもとに、過去問の効果的な活用法を説明します。

【過去問の効果的な活用法】

・出題論点を把握するために使う
・問われ方や引っ掛けのポイントを見るために使う
・答えまでの思考過程を重視する

それぞれ見ていきましょう。

 

3-1.出題論点を把握するために使う

過去問は、実力試しとして使うのではなく、学習の最初に使うのが効果的です。最初に過去問を解いてみることで、出題されやすいジャンルや頻出論点などが掴め、学習の指針ができるからです。

もちろん、テキストや参考書でも出題されやすいポイントは書かれています。

しかし、知識として頭にいれるのと、実際に体感してみるのとでは大きな違いがあります。どこを意識して勉強すれば良いのか肌で感じることで、その後の学習効率が格段に高まります。

伊藤塾受講生【合格者の声】
酒井 亮さん
とにかく、伊藤塾以外のテキストを使わず(正確には使う余裕がなく)、講師の皆様のアドバイス通りに「過去問からはじめる」学習を徹底しました。
特に、自身のハッとした気づきとして、平林講師がおっしゃっていた、「過去問を学習後の力試しとして事後的に使うのではなく、出題論点を把握するための教材として学習の最初に使用すべし」ということが挙げられます。まさに自身にとっては「天動説」から「地動説」への変遷を感じるくらいの驚きでした。

 

3-2.問われ方や引っ掛けのポイントを見るために使う

過去問を、問われ方やひっかけのポイントを確認するための教材として使っていた合格者も多いです。

・過去問ではどのように出題されているのか
・どのようなポイントで引っかけがされているのか
・どういった言い回しをされると間違えそうか

上記のようなポイントを確認するだけでも、テキストの見え方は全く変わってきます。ただ漫然とテキストを読んでも頭には入りにくいですが、過去問のイメージを掴み、出題パターンを想像しながら読み込んでいくと、一気に知識が吸収されるのです。

さらにテキストの流れで体系的に理解していくことができれば、記述式に対応するための基礎力も身につきます。

伊藤塾受講生【合格者の声】
村田 和也さん
1年目は半年独学で挑み、144点+記述4点で大敗しました。
直前期にyoutubeの無料講義を視聴し、解説が特に体に染み渡るのを感じて伊藤塾でお世話になると決めました。
12月〜5月で一通りの講義を終え、過去問は6月と10月に10年分を一巡ずつ、あとは一日数問程度、基本的にテキスト回転と六法素読、模試の復習をしていました。
過去問は主に問われ方や肢の作り方の癖をみるために使っていたことと、スクーリングで教わった目次をみて重要論点を思い出す学習法を徹底しました。

 

3-3.答えまでの論理展開を身につける

過去問を解く上で、最も大切なポイントは、解答にたどり着くための論理展開をできるようになることです。単に正誤の判断だけをするのではなく「なぜその解答になるのか」をしっかりと考えることが大切です。

特に民法は、論理展開ができないと得点を伸ばすことはできません。似たような事例で、結論が異なるケースがたくさんあるため、暗記だけでは限界が訪れます。

民法以外の法律科目にも共通して言えますが、覚えるべきなのは過去問の答えではなく、前提となる知識(条文・判例)です。

重要な条文と判例を理解し、それらを活用する力を身に付けることが、過去問演習で最も大切なポイントだと言えるでしょう。

伊藤塾受講生【合格者の声】
鈴木 明日香さん
今振り返ると、過去問の使い方において、単に○×をつけるだけなら誰でもできるけれど、問題を解くのに大切なのはちゃんと論理展開をできるようにすることなのかなと思います。3回目の受験のときに、民法で、原則→例外→再例外を条文と照らしながら問題演習を繰り返し、ようやく民法に自信がつきはじめました。3回目の受験準備において、直前期に民法条文の読み込みをしていたところ、いままで点に見えていた論点がつながっていくように感じました。債権の章において、履行不能や損害賠償、各条文においての論点を比較しながら覚えました。その他記述対策として、伊藤塾の記述演習を繰り返し解いたり、出題予想をチェックしたりしていました。

※市販の過去問集を試してみたい方は、ぜひこちらの書籍をご活用ください。
伊藤塾|行政書士試験過去問集 2019〜2023年度

直近5年分の過去問と解答解説を収録しました。難易度を3つに分け、合格のために必ず正解したい問題を視覚化した行政書士試験定番の問題集です。

 

4.過去問だけの勉強に限界を感じたら伊藤塾にご相談ください

過去問だけの勉強に限界を感じたら、伊藤塾にご相談ください。

伊藤塾は、開塾以来、高い合格実績を維持している法律資格専門の指導校です。

伊藤塾の講座で合格した行政書士の数も「2,400人」を超えており、多くの合格者が実務家として活躍しています。

さらに、業界TOPレベルの経験豊富なプロ講師(全員が合格者)が揃っており、あなたの行政書士試験合格を強力にサポートします。

・伊藤塾は最強で最高です。一点の曇りもないので、伊藤塾だけをやりこめば必ず合格できます。(中村 祥成さん)
・スピードマスター講座の受講を検討されている方、とにかく両講師と伊藤塾を信じてください!本当によく考えられたテキストと講座のプログラムです。(関口 卓哉さん)
・伊藤塾の講師の方々や講義、カリキュラムなどを信じて頑張れば必ず道は拓けると思います。諦めなければ、辞めなければ合格できると信じています。(楢山 容子さん)

毎年の合格者からも、合格できて良かったという声を多数頂いています。

「過去問だけの勉強に限界を感じている」
「得点が伸びずに悩んでいる」
「今年こそ、なんとしても行政書士試験に合格したい」

こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ伊藤塾へご相談ください。徹底的にこだわったカリキュラムと、実力ある講師陣の力で、あなたを最短距離での合格へ導きます。

 

5.【Q&A】行政書士試験の過去問のよくある質問

5-1.Q.何年分の過去問を解けば合格できますか?

何年分の過去問を解けば合格できるかは人によって異なります。10年分の過去問を解いて合格できない人もいれば、短い年数で合格できる人もいます。

大切なのは、過去問を解いた年数ではなく、正解までの論理を理解できているかです。理解することを意識して勉強を進めましょう。

 

5-2.Q.過去問は何周すれば良いですか?

何周以上といった明確な基準はありません。たとえ10周したとしても、過去問の解答を覚えるだけになると意味がないからです。回数をこなすことを目的とするのではなく、基本的な知識を理解するために、過去問を活用しましょう。

 

5-3.Q.過去問以外に何を勉強すれば良いですか?

過去問と並行して、テキストも活用しましょう。テキストと過去問を繰り返し往復することで、基本的な知識を定着させることができます。

 

6.まとめ

最後に今回の記事のポイントをまとめます。

【過去問だけの勉強で得点が伸びない理由は3つ】

◉ 理解せずに過去問をこなしているから
◉ 回数をこなすことが目的になっているから
◉ 周辺知識を押さえられていないから


【過去問は次のように使うと効果的】

◉ 出題論点を把握するために使う
◉ 問われ方や引っ掛けのポイントを確認するために使う
◉ 論理展開を身に付けるために使う

行政書士に挑戦したい方は、ぜひ伊藤塾へご相談ください。

私たちは、毎年数多くの合格者を輩出している法律資格専門の指導校です。

「合格後を考える」という理念のもと、伊藤塾の講座で合格して、実務家として活躍している行政書士の数は 2,400人を超えています。

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伊藤塾行政書士試験科

著者:伊藤塾 行政書士試験科

伊藤塾行政書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの行政書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、行政書士試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。

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