司法書士試験合格に必要な勉強時間とは?社会人・独学で合格できるか?も解説

司法書士試験は仕事で忙しい社会人でも合格が目指せる試験ですが、合格までには相応の勉強時間を確保する必要があります。
それでは、1日どれくらい勉強すれば合格できるのでしょうか。
この記事では、司法書士試験の合格に必要な勉強時間や、ゼロから最短で合格するための勉強方法、独学での合格が可能かどうかについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.司法書士試験合格に必要な勉強時間は本当はどれくらい?
1-1.合格に必要な勉強時間は人によって異なる
1-2.1年で合格するためには1日の勉強時間はどれくらい?
1-3.他の資格試験と比べた勉強時間は?
2.ゼロから最短で司法書士試験に合格するための勉強方法とは?
3.司法書士試験に独学で合格することが難しい理由
4.受験指導校を利用すれば少ない勉強時間で合格できる?
5.【Q&A】司法書士試験の勉強時間についてよくある質問
5-1.法学部以外でも合格できる?
5-2.社会人は最短どれくらいの期間で合格できる?
6.まとめ
1.司法書士試験合格に必要な勉強時間は本当はどれくらい?
司法書士試験の合格に必要な勉強時間を調べてみると様々な説があり、実際にどれくらい勉強すれば合格できるのか、よく分からない方も多いと思います。
ここでは、司法書士試験の合格までに本当に必要な勉強時間について解説していきます。
1-1.合格に必要な勉強時間は人によって異なる
一般的には、法律を勉強したことがない状態から司法書士試験に合格するために必要な勉強時間は、概ね3,000時間程度と言われています。
3,000時間と聞いてもイメージしづらいかもしれませんが、たとえば1日8時間、週6日勉強をした場合には、合格までに約1年4ヵ月かかる計算になります。
ただし、3,000時間という数字はあくまでも合格までにかかる平均勉強時間であり、人によってはそれ以上の時間がかかってしまうケースもあれば、それよりもはるかに短い勉強時間で合格を手にしている人も決して少なくありません。
法律の勉強と聞くと、どうしてもインプットを重視してしまいがちですが、インプットと並行して過去問演習などのアウトプットを行っていけば、効率よく合格に必要な知識を定着させることができます。
このように、司法書士試験に合格するためには、勉強時間に固執するのではなく、質の良い勉強を効率よく継続して行っていくことがとても重要です。
そのような学習を続けていけば、結果として世間で言われるよりもずっと短い勉強時間で合格することが可能となるのです。
1-2.1年で合格するためには1日の勉強時間はどれくらい?
司法書士試験に1年で合格するためには、1日どれくらい勉強すればいいのでしょうか。
合格までに必要な勉強時間を仮に3,000時間とした場合、1年で勉強時間3,000時間に達するためには、単純計算で1日8時間勉強することが必要になります。
もちろん、1日8時間勉強するといっても、目的意識なくダラダラと机に座っているだけでは、司法書士試験に合格できるだけの知識を身につけることはできません。集中して、効率のよい勉強をコツコツと継続することで初めて、最短での合格を目指すことができるのです。
たとえば、35歳で勉強を開始し、「40歳までには合格しよう!」といったように、学習開始時点から数年後の合格を目指す方もいらっしゃいます。
しかし、ダラダラと勉強をしているといつまで経っても合格に必要な知識を定着させることはできません。司法書士試験は学習範囲が広いため、効率よく集中して勉強しないと、最初の方にやった知識を忘れてしまうことも珍しくないのです。
資格取得までにかかる時間は短いに越したことはないので、できる限り集中して、最短での合格を目指すことをおすすめします。
1-3.他の資格試験と比べた勉強時間は?
司法書士試験合格までに必要な勉強時間と一般的に言われている「3,000時間程度」とは、他の士業と比べて長い方なのか、気になる方も多いでしょう。
ここでは、合格までに必要な勉強時間について、他の法律系士業の試験と比較して確認してみましょう。
資格試験名 | 合格までに必要な 勉強時間の目安 |
司法試験 | 2,000〜5,000時間 |
司法書士試験 | 2,000~3,000時間 |
弁理士試験 | 2,000~3,000時間 |
土地家屋調査士試験 | 1,000~1,500時間 |
中小企業診断士試験 | 800〜1,000時間 |
社会保険労務士試験 | 800〜1,000時間 |
行政書士試験 | 600~1,000時間 |
宅地建物取引士資格試験 | 400〜600時間 |
表内の勉強時間は、一般的に言われている合格までに必要な平均勉強時間であり、誰でもこの勉強時間が必要という訳ではありません。
一般的な勉強時間で比較すると、他の士業の中でも合格までにかかる勉強時間は多い方かもしれませんが、試験科目や問題形式、受験生のレベルなどが異なるため、一概に勉強時間だけで他の資格試験との比較はできません。
勉強時間だけ比較して、「1年も勉強を続けるなんて自分には無理だ」と諦めてしまうのは非常にもったいないことです。将来自分がなりたい姿を想像して、そのために司法書士の資格取得が必要であれば、効率の良い勉強で最短合格を目指すことをおすすめします。
2.ゼロから最短で司法書士試験に合格するための勉強方法とは?
司法書士試験は、学生からある程度年齢を重ねた方まで、幅広い世代の方がチャレンジできる資格試験です。法律の知識がないゼロの状態から合格水準に達することも、決して不可能ではありません。
もちろん、大学で法律を学んでいたり、司法試験や行政書士試験、宅建士試験などの法律系の資格試験の勉強経験がある方であれば、勉強への取り組みやすさはあるでしょう。
しかし、今まで法律の勉強を全くしたことがない方であっても、正しい方向で毎日継続して勉強を続けることができれば、合格に必要な知識を身につけることができるのが司法書士試験の特徴です。
特に、ゴールから逆算して綿密な勉強スケジュールを立てた上で、勉強の初期段階からインプットとアウトプットを繰り返し行なうことを心がけていれば、知らず知らずのうちに本番で合格点を取れるだけの実力がついているでしょう。
3.司法書士試験に独学で合格することが難しい理由
司法書士試験に独学で合格することは不可能なことではありません。
しかし、司法書士試験の勉強は長期に渡る場合が多く、試験範囲も膨大なことから、独学で合格することは非常に困難であると言えます。
独学で勉強を進める場合、勉強するための教材選びを始め、すべての計画や準備を自分ひとりで行なわなければいけません。
また、効率の良い勉強方法についてよく分からないまま勉強を進めてしまうと、途中で余分な教材を買い足してしまったり、他の受験生の勉強方法を次々と取り入れた結果、自分に合った勉強方法を確立できないといったことにもなりかねません。
さらに、法律は毎年多くの改正が行われており、独学の場合、そういった情報を漏れなく入手し、改正の内容が正しく反映されたテキストや問題集を入手することなども、全て自分一人で行わなければなりません。
これらは、非常に手間がかかることで、スムーズに学習を進めていきたい方にとっては、大きな妨げになるでしょう。
司法書士試験は、時間をかければかけるほど合格できる試験ではなく、間違った方向の勉強を続けていては、いつまで経っても合格することはできません。独学で2〜3年かけて合格できればいいやと考えていると、実際に合格するまでに5年以上かかってしまうケースも珍しくありません。最悪の場合、試験に合格できずに途中で諦めてしまう可能性もあるのです。
※独学での勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
→司法書士は独学で合格できる?1年で合格するための勉強法も解説
4.受験指導校を利用すれば少ない勉強時間で合格できる?
受験指導校を利用して正しい方向の勉強を継続できれば、より少ない勉強時間で合格水準に達することができます
これまでの経験と蓄積されたデータを基に作成された効果的なカリキュラムを軸に、効率よく学んでいくことで、無駄な知識を入れることなく合格に必要な知識だけをインプットすることができます。
また、本試験で出題されやすい分野を徹底して繰り返して学ぶことで、本番で効率よく得点するための勉強ができるのも、受験指導校を活用すべき理由の一つです。
絞り込みと繰り返しで、量ではなく質を重視した無駄のない効率的な勉強法は、独学ではなかなか実現が難しく、実際に受験指導校を利用することで、社会人で一発合格を果たした受験生も少なくありません。
特に勉強時間の確保が難しい社会人受験生こそ、効率の良い勉強をするために受験指導校を利用していただきたいと思います。
5.【Q&A】司法書士試験の勉強時間についてよくある質問
5-1.法学部以外でも合格できる?
司法書士試験は、法学部出身者でなくとも合格できる試験です。
実際に、今まで法律の勉強をしたことがない状態から短期合格をした受験生はたくさんいますし、実務の世界に出れば、他学部出身者や社会人経験のある司法書士もたくさんいます。
大学の単位取得に必要な知識と、司法書試験合格に必要とされる知識は異なります。
法学部の講義では習わないような実務的な知識や細かい知識が問われるのも、司法書士試験の特徴です。
法学部出身者であれば誰でも解答できるような問題は出題されません。特に、不動産登記法や商業登記法、供託法や司法書士法などは、大学の選択科目でも学ぶことがほとんどないため、法学部出身者であっても優位性はほとんどないと言えるでしょう。
5-2.社会人は最短どれくらいの期間で合格できる?
社会人であっても、受験指導校を利用して効率よく勉強すれば、最短1年で合格することは十分可能です。実際にどれくらいの期間で合格できるかは、1日に確保できる勉強時間などによって異なるため、一概には言えません。
しかし、受験指導校で使用するテキスト一本に絞り勉強することで、少ない勉強時間にもかかわらず、1年で確実に得点できる知識を身につけることは十分可能です。
潤沢な勉強時間を確保できる人ほど短期での合格に有利であるように思われがちですが、試験には出ないような細かい知識まで手を拡げてしまい、結果的にどれも覚えられず、本番で「見たことがあるけど回答できない」といった状態になることも少なくありません。
逆に、勉強時間が限られている社会人の方でも、受験指導校で指摘される重要な箇所に絞った学習をすることで、少ない勉強時間にかかわらず、短期で合格される方が毎年います。
司法書士試験に最短で合格するためにもっとも重要なことは、勉強時間ではなく質の良い勉強を継続できるかどうかであると言えます。
6.まとめ
司法書士試験合格に必要な勉強時間は、一般的には3,000時間程度と言われていますが、受験指導校を利用すれば、1年で合格することも十分可能です。
司法書士試験の場合、独学で合格を目指す方もいるかもしれませんが、間違った方向で勉強を進めてしまうといつまで経っても合格することはできません。
社会人など、勉強に使える時間が少ない方の場合であれば、なおさら効率良く勉強する必要があります。
独学で勉強を始めても、途中で挫折してしまったらそれまでの時間が無駄になってしまいます。
ぜひ受験指導校をご活用いただき、最短かつ確実な合格を目指していきましょう。
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著者:伊藤塾 司法書士試験科
伊藤塾司法書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法書士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。
