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宅建士試験の合格率が低い理由は?合格率を高めるポイントも解説!

2025年03月18日

 
宅建士合格講座


 

「宅建士の合格率が低い理由は?」
「宅建士試験の合格点は何点?」
「宅建士の難易度って高い?」

という疑問をお持ちではありませんか?

宅建士試験を目指すうえで、
・宅建士試験の難易度や合格率
・合格に必要な点数(合格ライン・合格点)

は非常に気になるポイントですよね。そこで、この記事では、
・宅建士試験の難易度
・合格ライン(必要な合格点や科目別の目標点数)
・合格率を上げるための方法

について徹底解説します。

この記事を読むことで、宅建士試験への理解が深まり、合格の可能性も高まることでしょう。宅建士試験の合格率を高めるために、ぜひ最後までお読みください。

※宅建士の資格の詳細については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【完全版】宅建とは?試験の詳細や宅建士の仕事内容など資格のすべてを徹底解説!

【目次】
1.宅建士試験の合格率は16%前後
 1-1.直近10年の合格率の推移
 1-2.宅建士試験の合格率が低い理由
  1-2-1.誰でも受験できるから
  1-2-2.試験範囲が広いから
  1-2-3.問題の難易度が上がっているから
2.宅建士試験の合格ライン(合格点)は36点前後
 2-1.直近10年の合格ライン(合格点)は?
 2-2.科目別の目標得点率
  2-2-1.宅建業法
  2-2-2.権利関係 
  2-2-3.法令上の制限
  2-2-4.税・その他、免除科目(統計等)
3.宅建士試験の難易度は?
 3-1.他の資格試験との比較
 3-2.宅建士試験は簡単に合格できる試験ではない
4.宅建士試験の合格率を高めるポイント
 4-1.登録講習を受講する
 4-2.理解・記憶・演習を繰り返す
 4-3.受験指導校を利用する
5.まとめ

 

1.宅建士試験の合格率は16%前後

宅建士試験の合格率は、毎年15%から17%程度で推移しています。つまり、宅建士試験は「受験者のうち、6人に1人しか合格できない」難易度の高い試験だといえるでしょう。

合格率が低い理由としては、誰でも受験できることや、出題範囲が広いこと、問題の難易度が上がっていること等が考えられます。

 

1-1.直近10年の合格率の推移

では、宅建士試験の直近10年間の合格率を見てみましょう。

※宅建士試験は年に1回実施されますが、令和2・3年度に関しては、新型コロナウイルスの関係で、10月と12月の2回に分けて実施されています。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度233,27640,02517.2%
令和4年度226,04838,52517.0%
令和3年度(12月)24,9653,89215.6%
令和3年度(10月)209,74937,57917.9%
令和2年度(12月)35,2614,61013.1%
令和2年度(10月)168,98929,72817.6%
令和元年度220,79737,48117.0%
平成30年度213,99333,36015.6%
平成29年度209,35432,64415.6%
平成28年度198,46330,58915.4%
平成27年度194,92630,02815.4%
平成26年度192,02933,67017.5%

参考:(一財)不動産適正取引推進機構 試験実施概況

令和2年度12月の合格率13.1%については、新型コロナウィルスの影響もあり異例の低さとなりましたが、それ以外は概ね15%〜17%台を推移しています。

宅建士試験に確実に合格するには、受験者全体の上位15%程度に入る必要があると言ってよいでしょう。合格率をアップさせるためには、しっかりとした学習計画を立て、後述する勉強法によって基礎知識を積み重ねていくことが重要です。

 

1-2.宅建士試験の合格率が低い理由

ただし、宅建士試験は、数字上の合格率ほど難易度が高い試験ではありません。
合格率が低いことには、以下の通りしっかりとした理由があるからです。
 ◉ 誰でも受験できるから
 ◉ 試験範囲が広いから
 ◉ 問題の難易度が上がっているから

宅建士試験は、合格率が低い理由を理解したうえで適切に対策すれば、十分に合格できる試験です。それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

 

1-2-1.誰でも受験できるから

宅建士試験には、学歴や年齢、職業などの受験資格が一切ありません。つまり宅建士試験は、誰でも自由に受験することができるのです。

このことは、宅建士試験の門戸を広げる一方で、合格率を低下させる要因にもなっています。受験対策が不十分な人や、本気度の低い人なども数多く受験するため、結果的に合格率が下がってしまうのです。

 

1-2-2.試験範囲が広いから

試験範囲が広いことも、宅建士試験の合格率を低下させている理由の1つです。宅建士試験は出題範囲が非常に広く、「権利関係」や「宅建業法」、「法令上の制限、「税その他」など多岐にわたります。

しかもそれぞれの分野で、単なる暗記だけでは解けない応用力を問う問題も出題されるため、受験者にとって大きな負担となっています。

宅建士試験は、働きながら勉強する人も非常に多い試験です。限られた時間の中で、試験範囲を網羅的に学習することは簡単ではありません。必要な試験範囲をマスターしきれずに試験に臨む受験生も多いことが、合格率の低下につながっているのです。

 

1-2-3.問題の難易度が上がっているから

近年、問題の難易度が確実に難化していることも、宅建士試験の合格率に影響を与えています。

例えば、
 ・問題文が長文化している
 ・個数問題が増加している

などの傾向がみられており、受験生の正答率が低い「難問」は確実に増えてきています。

※「個数問題」とは?
正しい選択肢の「個数」を問う問題のこと。4つある選択肢全ての正誤判断がつかないと、正解にたどり着けないため、受験者にとって非常にやっかいな存在となっています。


実際、2023年度の宅建士試験でも、当校で「Cランク(正答率25%程度)」に位置づけている問題が増加していました。これらの問題の正誤が、合否を分けることになった受験生も少なくありません。宅建士試験合格に必要となる理解度は、年々上昇しているといえます。

 

2.宅建士試験の合格ライン(合格点)は36点前後

次に、宅建士試験の合格ラインについて解説します。

宅建士試験の合格ライン(合格に必要となる合格基準点)は、おおむね「36点前後」です。50点満点中の36点が必要となるため、換算すると72%程度の正答率が必要になります。

なお、合格基準点は年によっても変動するため注意が必要です。

 

2-1.直近10年の合格ライン(合格点)は?

では、直近10年間の宅建士試験の合格基準点を見てみましょう。

年度合格基準点必要な正答率
令和5年度3672.0%
令和4年度3672.0%
令和3年度(12月)3468.0%
令和3年度(10月)3468.0%
令和2年度(12月)3672.0%
令和2年度(10月)3876.0%
令和元年度3570.0%
平成30年度3774.0%
平成29年度3570.0%
平成28年度3570.0%
平成27年度3162.0%
平成26年度3264.0%
平均34.969.8%

参考:(一財)不動産適正取引推進機構 試験実施概況

平成26年度から令和5年度までの宅建士試験の合格点は、「31点〜38点」の間で推移しています。

合格基準点の平均は約35点です。直近5年間に限って計算すると「36点」となるため、最低でも72%程度の正答率が、合格には必要です。ただし、中には「令和2年度」のように、38点取れていないと合格できなかった年もあります。

確実に合格するためには、全体で80%弱の得点率を目標にすると良いでしょう。

 

2-2.科目別の目標得点率

次に、合格基準点を取るために必要となる「科目別の目標得点率」について見ていきましょう。

宅建士試験の出題科目は大きく4つに分かれており、それぞれの配点が異なります。合格するためには、科目ごとに目標点を設定し、バランスよく得点することが必要です。

【各科目の配点と目標得点率】

科目配点目標となる得点率
宅建業法20点80%以上
権利関係14点50%超
法令上の制限8点60%〜70%以上
税・その他
免除科目(統計等)
8点70%程度
合計50点80%弱

 

2-2-1.宅建業法

宅建業法からは、例年「20問程度」が出題されます。

配点割合が高く、比較的得点しやすい分野であるため、主要科目の中でも特に高得点が必要となる重要科目です。しっかりと対策し、最低でも8割以上、可能であれば満点を狙いたいところです。宅建業法は、宅建士試験で最も重要になる科目といっても過言ではありません。

 

2-2-2.権利関係 

権利関係からは、民法を中心に、例年「14問程度」が出題されます。

宅建業法など多くの法律のベースとなる科目である一方で、条文数が多く、複雑な事例問題が出題されることもあり、難易度が高い科目です。暗記だけで対応することは難しく、法律初学者が独学で学ぶには時間がかかります。得点率としては、50%超を目指すと良いでしょう。

なお、2020年に民法が120年ぶりに大改正されたため、過去問の正答が変わっている場合があります。独学で勉強する場合、改正には十分注意しましょう。

 

2-2-3.法令上の制限

法令上の制限では、例年「8問程度」が出題されます。

とにかく専門用語が多いことが特徴で、慣れるまでは苦手意識を感じる人も多い科目です。特に独学で勉強する場合、用語が理解できず、学習に膨大な時間がかかったという声を聞くことも少なくありません。過去問を積極的に活用し、60%〜70%以上の得点率を目指すと良いでしょう。

 

2-2-4.税・その他、免除科目(統計等)

税・その他、免除科目(統計等)からは、合計「8問程度」が出題されます。

「不動産に関する税金知識」や、「宅建業法や民法、法令上の制限に当てはまらない知識」などが出題されます。得点率としては、70%程度を目標にすると良いでしょう。

なお、免除科目(統計等)については、「登録講習修了者」となることで、免除を受けることができます。

 

3.宅建士試験の難易度は?

この章では、宅建士試験の難易度について解説します。
宅建士試験の難易度はどの程度なのか、他の資格試験とも比較しつつ、見ていきましょう。

3-1.他の資格試験との比較

宅建士試験の難易度を他の資格試験と比較すると、以下のようになります。

 合格に必要な勉強時間合格率
FP2級200時間50%
簿記2級300時間20%
管理業務主任者300時間20%
宅地建物取引士300〜500時間16%
マンション管理士500時間8%
行政書士600〜1000時間10〜15%
社会保険労務士800〜1000時間7%
司法書士3000時間4%前後
公認会計士3000〜4000時間7%
税理士4000時間20%
司法試験3000時間〜5000時間45%


宅建士試験の合格率は16%前後と決して高くはありませんが、司法書士試験や公認会計士試験ほど極端に難しいわけでもありません。必要な勉強時間も「300〜500時間程度」と、他の難関資格ほど長くはなく、法律系資格の中では比較的取り組みやすい試験だといえます。

※宅建士試験の合格に必要な勉強時間については、こちらの記事をご覧ください。
【500時間必要?】宅建士試験の合格に必要な勉強時間について徹底解説!

 

3-2.宅建士試験は簡単に合格できる試験ではない

とはいえ、宅建士試験は決して侮れません。あくまでも「他の法律系資格と比較」すると合格しやすい試験というだけで、誰もが簡単に合格できる試験ではないからです。

例えば、宅建士試験の「300時間〜500時間」という勉強時間を確保するために必要な1日の勉強時間を計算してみましょう。

(例)法律初学者、独学、試験まで残り期間半年の場合
1日に必要な勉強時間=2時間46分/日(500時間÷180日)


つまり半年間で宅建士試験に合格するには、(一日も休まないことを前提にしても)毎日3時間弱の勉強を続けていく必要があります。

働きながら、毎日3時間の勉強時間を、半年間確保することは決して簡単ではありません。宅建士試験に合格するためには、ポイントを絞って、効率的に学習を進める必要があるといえるでしょう。

ただし、この合格に必要な勉強時間については、学習環境によって大きく異なり一概に言えるものではありません。学習方法を誤れば、500時間以上勉強しても合格できなかったり、逆に受験指導校のカリキュラムによって無駄のない学習をされた方は300時間もかからずに合格できたりしています。特に、仕事が忙しい方など勉強時間が捻出できない方は、無駄のないポイントを絞った学習が可能となる受験指導校などを活用されるとよいでしょう。

 

4.宅建士試験の合格率を高めるポイント

それでは、最後に、宅建士試験の合格率を高めるポイントについて解説します。
以下のようなポイントを押さえて試験対策を進めることで、宅建士試験の合格率を飛躍的に高めることができます。

ポイント① 登録講習を受講する
ポイント② 理解・記憶・演習を繰り返す
ポイント③ 受験指導校を利用する


順番にみていきましょう。

 

4-1.登録講習を受講する

1つ目のポイントは「登録講習を受講する」ことです。

※登録講習とは?
宅地建物取引業法第16条第3項に基づいた講習で、宅地建物取引業に従事している人であれば、
誰でも受講することができます。特に実務経験も必要ありません。 (宅地建物取引業法施行規則第10条の5)


「登録講習」を修了すれば、「免除科目(統計等)」(計5問)の免除を受けることができるため、合格率が高まります。例えば、以下の表は、登録講習修了者とそれ以外の受験生の合格率を比較したものです。

 受験者数合格者数合格率
全体2332764002517.2%
(一般受験者数)1837792809815.3%
(登録講習修了者)494971192724.1%

参考:令和 5 年度宅地建物取引士資格試験結果の概要|不動産適正取引推進機構

令和5年度の宅建士試験では、登録講習修了者の合格率は、一般受験者の合格率の1.57倍も高くなっていることが分かります。登録講習を受講することで、宅建士試験合格に大きく近づくことは間違いありません。

 

4-2.理解・記憶・演習を繰り返す

2つ目のポイントは「理解・記憶・演習」を繰り返すことを意識して、勉強を進めることです。

【勉強の進め方】
 1. 理解(かみ砕くイメージ)
 2. 記憶(覚える)
 3. 演習(過去問を解く)

宅建士試験は法律試験なので、条文や判例を「理解」することが必要不可欠です。特に最近は、問題が難化しているため、記憶だけで対応するには限界があります。

そこで、
 ① まずは、テキストを利用して必要な知識を「理解」して「記憶」する
 ② 次に、過去問を利用して演習し、必要な知識を定着させる。
 ③ 分からない点や間違った点については、テキストに戻って復習する

といった流れを繰り返して、「理解」に重点を置いて勉強を進めていきましょう。

テキストと過去問を何度も往復するようなイメージです。実は宅建士試験は、基礎を徹底し、基本的な問題を取りこぼさないだけでも十分に合格することができる試験です。

しかし、多くの受験生が記憶に偏った勉強をしてしまい、基本的な問題を取りこぼしてしまうことも、また事実です。「理解・記憶・演習」を繰り返して、基礎を定着させることで、合格に大きく近づくことができるでしょう。

※宅建士試験の勉強法については、こちらの記事をご覧ください。
→ 宅建士試験に独学で合格するための効率の良い勉強法とは?後悔しないための注意点も解説

 

4-3.受験指導校を利用する

3つ目のポイントは「受験指導校を利用する」ことです。

独学で学習を進めていくと、必要な勉強時間が確保できなかったり、モチベーションを維持するのが難しかったりと、様々な課題に直面します。

特に初学者であれば、法律の独特な言い回しに慣れるだけでも時間がかかるため、合格に時間がかかってしまうケースも少なくありません。そんな時に頼りになるのが、プロの講師陣が在籍する受験指導校です。

受験指導校では、合格に必要な知識を体系的に学ぶことができます。洗練された教材を用いて、講師陣が分かりやすく指導してくれるため、勉強時間も大幅に短縮することができるでしょう。もちろん、受験指導校を利用するためには、ある程度の費用がかかります。

しかし、それ以上に得られる学びの質の高さを考えれば、合格へのショートカットとして十分に価値があるといえます。独学に限界を感じたら、ぜひ受験指導校の利用を検討してみてください。効率的な学習方法と、手厚いサポート体制で、宅建士試験合格への道が大きく開けるはずです。

 

5.まとめ

​​この記事では、
 ◉ 宅建士試験の合格率や合格点
 ◉ 他の試験と比較した宅建士試験の難易度
 ◉ 宅建士試験の合格率をアップさせるための方法

についてお伝えしました。

宅建士試験は、簡単な試験ではありませんが、しっかりと試験対策を行うことで誰でも合格できる試験です。

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著者:伊藤塾 宅建士試験科

伊藤塾宅建士試験科が運営する当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、宅建士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。

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