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司法書士試験の難易度は?他資格との比較や合格するためのポイントを解説

2024年08月05日

 
入門講座


 

数ある国家資格の中でも、合格率が低く、難易度が高いと言われている司法書士試験ですが、いったいどれくらい難易度が高いのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

単純に合格率だけを見れば国内最難関ともいえる試験ですが、実際の難易度は、合格率に表れているほど高くはありません。

そのため、勉強の方向性さえ間違えなければ、誰でも合格に手が届く試験となっています。

この記事では、司法書士試験の難易度が高いと言われている理由について解説した上で、他士業との難易度比較や、司法書士試験に最短で合格するためのポイントについて解説していきます。

司法書士試験の本当の難易度を、さまざまな角度から検証してみましょう。

 

【目次】
1.司法書士試験の難易度は高い?
 1-1.司法書士試験の合格率は4〜5%
 1-2.他の法律系資格試験との合格率比較・難易度ランキング
2.司法書士試験の難易度が高い理由とは?
 2-1.おおむね7割以上の得点が必要
 2-2.試験範囲が広い
 2-3.相対評価で合否が決まる
 2-4.3つの基準点をクリアする必要がある
3.合格までの勉強時間の目安は何時間?
4.司法書士試験に最短で合格するためのポイント
 4-1.綿密な学習計画を立てる
 4-2.インプットとアウトプットを根気良く繰り返す
 4-3.受験指導校を利用し効率よく勉強する
5.司法書士試験なら働きながら資格取得も目指せる!
6.司法書士試験に関するQ&A
 6-1.独学で合格することは可能?
 6-2.難関大学出身じゃないと合格は難しい?
 6-3.司法書士試験の難易度を偏差値で表すと?
7.まとめ

 

1.司法書士試験の難易度は高い?

合格率から見れば、司法書士試験の難易度は非常に高いといえるでしょう。

それでは、司法書士試験の合格率はどれくらいなのでしょうか。

 

1-1.司法書士試験の合格率は4〜5%

令和5年度に行われた司法書士試験は、受験者数13,372人に対し、合格者が695人、最終合格率は5.2%という結果でした。
参照:令和5年度司法書士試験の最終結果について|法務省

過去10年間をみても、合格率はおおむね4〜5%程度で推移しており、今後も同程度の合格率で推移していくと推測できます。

※司法書士試験の合格率については、こちらの記事でも解説していますので、ご参照ください。
司法書士試験の合格率は?2023年の合格率や推移・なぜ低いのかについても解説

 

1-2.他の法律系資格試験との合格率比較・難易度ランキング

司法書士試験は、他の法律系資格試験と比べて難易度はどのくらいなのでしょうか。

それぞれ試験の仕組みが異なるため、単純に合格率だけを比較して試験の難易度を決めることは難しいのですが、ひとつの目安として、合格率の比較一覧を参考にしていただければと思います。

【法律系資格試験の合格率比較】

試験名合格率
司法試験20〜45%
※受験資格あり
司法書士試験4〜5%
中小企業診断士3〜8%
弁理士5〜10%
社労士6〜7%
土地家屋調査士8〜10%
行政書士試験10〜12%
宅地建物取引士
資格試験
15〜17%


司法試験は受験資格が必要な試験であり、その受験資格の一つである予備試験の合格率は4%前後です。

単純に、合格率だけを比べた場合、司法書士試験は非常に難易度の高い試験といえるでしょう。

 

2.司法書士試験の難易度が高い理由とは?

司法書士試験の難易度が高い理由は、合格率の低さだけではなく、次の4つの理由が挙げられます。

司法書士試験の難易度が高い理由
 ◉おおむね7割以上の得点が必要
 ◉試験範囲が広い
 ◉相対評価で合否が決まる
 ◉3つの基準点をクリアする必要がある


ここからは、司法書士試験の難易度が高い理由について、さまざまな観点から解説していきます。

 

2-1.おおむね7割以上の得点が必要

司法書士試験に合格するためには、総得点のうち、おおむね7割以上の得点が求められます。

法務省は、筆記試験の合格点も発表していますが、令和5年度に行われた司法書士試験の合格点は、280点満点中の211点以上となっており、得点割合は75.36%となっています。
参照:令和5年度司法書士試験の最終結果について|法務省

司法書士試験の試験科目は全て法律科目であり、問題の難易度も、付け焼き刃の知識では解答できない問題が並んでいます。

試験当日、1年に1回しかない試験の緊張感で普段の実力が発揮しづらい中、7割以上の問題に正解するためには、計画的かつ効率的な学習をすることが必要不可欠であるといえるでしょう。

 

2-2.試験範囲が広い

試験範囲が広いことも、司法書士試験の難易度を上げている理由の一つです。

司法書士試験には、筆記試験と口述試験がありますが、筆記試験の試験科目は11科目あります。

11科目は全て法律科目であり、憲法や民法、刑法など聞き馴染みのある科目から、不動産登記法や商業登記法、供託法や民事執行法など、日常生活ではあまり聞き馴染みのない科目も出題されます。

不動産登記法や商業登記法については、択一式だけではなく記述式の試験にも出題されるため、単なる知識の暗記ではなく、知識を使いこなせる力も必要となっています。

 

2-3.相対評価で合否が決まる

司法書士試験は、あらかじめ定められている合格点を超えれば合格できる絶対評価の試験ではなく、 受験生の上位5%程度が合格する相対評価の試験です。

そのため、試験に合格するためには、他の受験生と比べて相対的に上位の成績をとる必要があるのです。

 

2-4.3つの基準点をクリアする必要がある

司法書士試験では、3つの基準点をクリアしなければ合格することはできません。

司法書士試験の筆記試験では、午前択一問題、午後択一問題、記述式と、大きく分けて3つの問題に分かれており、それぞれに合格基準点が設けられています。

3つの問題のうち1つでも基準点を満たしていない問題があった場合には、仮に全体の点数が合格点に達していたとしても、不合格となってしまうのです。

そのため、全ての科目を満遍なく勉強し苦手科目を作らないようにすることが、司法書士試験の最終合格を手にするために必要なことだといえるでしょう。

 

3.合格までの勉強時間の目安は何時間?

司法書士試験に合格するまでの勉強時間の目安は、一般的にはおよそ3,000時間と言われています。

しかし、実際には、3,000時間もかからずに合格した人は決して少なくありません。

特に、受験指導校などを活用して効率的に学習すれば、その半分程度の時間で合格することは十分可能です。

合格までの勉強時間や合格率を見て、「自分には無理だ」とあきらめてしまうことは非常にもったいないことだといえます。

効率的な学習ができさえすれば、一般的に言われるより短時間で確実な合格を実現することは可能なのです。

 

4.司法書士試験に最短で合格するためのポイント

社会人受験生でも専業受験生でも、司法書士試験に最短で合格するためのポイントは次の3つです。

司法書士試験に最短で合格するための3つのポイント
 ◉綿密な学習計画を立てる
 ◉インプットとアウトプットを根気良く繰り返す
 ◉受験指導校を利用し効率よく勉強する


合格までに時間がかかるとされている司法書士試験ですが、3つのポイントを意識し、効率よく勉強をすることで、最短での合格を手にすることができます。

ここからは、最短合格のポイントについて、詳しく解説していきます。

 

4-1.綿密な学習計画を立てる

司法書士試験に最短での合格を目指すのであれば、ゴールから逆算して、綿密な学習計画を立てることが重要です。

司法書士試験の試験範囲は膨大なため、計画なくただがむしゃらに勉強を進めても、効率よく勉強を進めることはできません。

ゴール(合格)から逆算して、いつまでにどれくらいの知識が身についていなければいけないのかを、できる限り具体的にしていくことを意識して勉強計画を立ててみましょう。

人によってライフスタイルが異なるため、必ずしも他の受験生と同じ勉強スケジュールになる必要はありません。

 

4-2.インプットとアウトプットを根気良く繰り返す

知識のインプットはもちろん大切ですが、それと同時にアウトプットを行うことも意識してください。

とくに、法律初学者の場合には、どうしてもインプットばかりに力を入れてしまいがちですが、インプットした知識を使う訓練をしておかないと、制限時間内に問題を解けるようにはなりません。

過去問や予想問題集など、問題を解く訓練も意識して行うようにしましょう。

 

4-3.受験指導校を利用し効率よく勉強する

司法書士試験に最短で合格するためには、受験指導校を利用して効率よく勉強することをおすすめします。

司法書士試験の試験科目は合計11科目あり、その試験範囲は膨大です。

とくに、働きながら試験合格を目指すのであれば、限られた勉強時間をいかに効率的に使えるかによって、最短で合格できるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

勉強スケジュールの管理やモチベーションの維持も含め、自分に合った勉強スタイルを確立するためにも、独学ではなく受験指導校を利用することをおすすめします。

 

5.司法書士試験なら働きながら資格取得も目指せる!

司法書士試験は、働きながらでも試験合格を目指せる試験です。

受験資格もなく、令和5年度の合格者の平均年齢も41歳であることから、幅広い層の方が試験にチャレンジされているのが実情です。
参照:令和5年度司法書士試験の最終結果について|法務省

むしろ、社会人経験がある方であれば、民法や会社法など、具体的にイメージしながら勉強を進めることができるでしょう。

実務の世界でも、法学部以外の出身で様々なバックボーンを持った方が、職業の枠を越えて活躍しています。

司法書士試験は難易度の高い試験ではありますが、忙しい日々の中から少しでも勉強時間を捻出し、スキマ時間を有効に活用しながら効率的に学習することができれば、合格することは決して難しくはないのです。

 

6.司法書士試験に関するQ&A

ここでは、司法書士試験に関して、よくある質問についてまとめています。

 

6-1.独学で合格することは可能?

司法書士試験に独学で合格することは不可能ではありませんが、できるだけ早く確実に合格したいのであれば、受験指導校を利用することをおすすめします。

法律初学者の場合、いきなり法律の参考書を読んでみても理解できない点も多く、つまづいた点をすぐに質問し解決することができない独学の場合には、効率の悪い勉強になってしまう可能性があります。

また、膨大な量の試験範囲を、独学で網羅的に勉強することは非常に難しく、最新の法改正に対応することも難しいといえるでしょう。

効率的に勉強し、できるだけ早く試験に合格したいと考えるのであれば、受験指導校を利用することをおすすめします。

 

6-2.難関大学出身じゃないと合格は難しい?

司法書士試験は、受験資格がなく学歴による制限もありませんので、中卒や高卒の方でも受験できる試験です。

合格者の学歴は公表されていませんが、実際に、難関私立・国立大学出身ではない司法書士はたくさんいらっしゃいます。

さらに、法学部出身でなくとも試験に合格することは十分可能です。

 

6-3.司法書士試験の難易度を偏差値で表すと?

資格試験に偏差値という概念はありませんが、単純に合格率だけ見れば、大学入試における難関大学と同じくらいの難易度であるといえるでしょう。

ただし、司法書士試験の場合、誰でも受験できることから、記念受験者もたくさんいます。そのため、どうしても試験全体の合格率は下がってしまう傾向にあります。

その意味で、司法書士試験の本当の難易度は、合格率で見るほど高くはないといえるでしょう。

 

7.まとめ

司法書士試験は、合格率や膨大な試験範囲などから総合して考えると、難易度の高い試験であるといえます。 

ただし、効率よく、かつ根気強くコツコツと勉強を続けることができれば、働きながらでも合格を目指せる点が、司法書士試験の大きな魅力です。

最短合格を目指すのであれば、独学ではなく、受験指導校を効果的に活用して勉強を進めるのが良いでしょう。

もし、司法書士試験に少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ伊藤塾で一緒に勉強を始めてみませんか?

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伊藤塾司法書士試験科

著者:伊藤塾 司法書士試験科

伊藤塾司法書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法書士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。

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