真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」

カテゴリー:2007年

2007年

第148回 応援

 もうすぐ一年が終わります。今年も1年間、さまざまな試験の受験生を応援してきました。試験会場で、そして発表会場でその姿を見送ってきました。また、憲法を守ろうとする市民団体の集会に呼ばれ、講演活動を通じて憲法価値を守ろうとする多くの人々を応援してきました。どのような応援の場であれ、その都度思うことがあります。これまで、何千回、何万回、口にしたかわからないのに、自分には「頑張ってください!」と応援する資格があるのだろうかと。

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2007.12.01

2007年

第147回 責任

 年金問題、C型肝炎問題が片づかないうちに、今度は防衛省幹部の接待疑惑です。国防だ、国際貢献だと綺麗事を言っても所詮は金儲け、利権の世界なんだと、軍需産業の本質を改めて国民に暴露してしまいました。財界人が盛んに憲法9条を削除して軍隊を持とうと主張する理由がよくわかります。

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2007.11.01

2007年

第146回 リスクと決断

 憲法制定過程を描いた「日本の青空」という映画があります。憲法学者の鈴木安蔵氏らが作った憲法案がマッカーサー草案の参考にされたという史実を劇映画にしたものです。伊藤塾も少しだけ協力しています。

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2007.10.01

2007年

第145回 満天の星

 モンゴルというとホーミーや馬頭琴、満天の星空を思い浮かべますが、先月は横綱朝青龍の顔が浮かんできました。あるアメリカのジャーナリストは、世界では戦争しているというのに日本でこれだけ同じ話題を繰り返し報道しているのは理解できないと言っていました。マスコミのあり方もさまざまです。

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2007.09.01

2007年

第144回 戦後レジーム

 先の参議院選挙では改憲もアフガニスタン・イラク自衛隊派遣も争点になりませんでした。国民にとっては自分の生活がかかっている年金や格差の問題こそが皮膚感覚で理解できる命に関わる問題だからです。同様に受験生にとっては、試験以外のテーマにはあまり関心が持てないかもしれません。

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2007.08.01

2007年

第143回 信頼

 気の置けない仲間と温泉につかっているとほんとうに心が和らぎます。過密スケジュールの中ですから、滅多にそんな贅沢はできないのですが、信頼できる仲間と好き勝手なことを言い合ったり、他の客がいない深夜の露天風呂でふざけ合ったりする時間は、私には至福の時です。なぜか。心を許せる仲間だからです。信頼が根底にあるからです。

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2007.07.01

2007年

第142回 権力

 5月はいろいろなことがありました。憲法記念日、国民投票法成立、全国各地での講演、テレビ出演、そしてもう25年も続けている新旧司法試験会場での応援です。

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2007.06.01

2007年

第141回 力と理

 4月27日、中国人の戦後補償問題について重要な判決が出ました。
実体法上の権利はあるが、国家間の条約により個人が裁判所を利用して請求することはできないというものです。条約の趣旨や法的安定性を考慮しての判決と思われますが、理不尽に苦しむ被害者の救済という具体的妥当性の観点からはどうでしょうか。


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2007.05.01

2007年

第140回 桜

 先週から塾の前の桜が咲き始めました。
桜丘という地名のとおり、毎年見事な花を咲かせてくれます。始めはポツポツと控えめに咲いていただけですが、
あっという間に満開になりました。前にもこの雑感に書いたのですが、桜は一年間じっと時を待っています。たぶん、誰にも気にかけてもらえない時期の方がずっと長いはずです。そして、ある時一斉に咲き始めます。いかにも物事には時があるんだと暗示しているようで、示唆的です。


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2007.04.01

2007年

第139回 不都合を受け入れる

 私たち人間は迷うことがあります。
たとえば裁判です。本当に被告人が真犯人なのか無実なのか裁判官にもわからない。そのときにどう行動するかを予め決めておけば判断に迷うこともなく、悩むこともありません。それが無罪の推定です。裁判官も人間ですから、判断を誤ることがあります。そのときに私たちがどのような過ちなら受け入れることができるかを予め決めておくのです。「真犯人を取り逃がす過ち」と「無実の人を処罰してしまう過ち」と社会はどちらを受け入れることができるかを決めておきます。


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2007.03.01

2007年

第138回 コンプライアンス

 最近、コンプライアンス(法令遵守)という言葉がよく聞かれます。
法律に従っていればいいように聞こえますが、民間企業ではそうはいきません。たとえば、食品会社が賞味期限切れの材料を使ってケーキを作っていたり、テレビ局が健康番組を作成する際にねつ造したデータを使ったりしたら、そのこと自体が犯罪にならなくても、製品が流通できなくなったり、番組がうち切られたりするなど重い社会的制裁を受けます。法令遵守は最低限の要請にすぎず、企業はそれ以上の社会的責任を果たすことが求められているからです。


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2007.02.01

2007年

第137回 2007年 謹賀新年

 正月の東京は澄み切った青空と新鮮な空気で、いつもとは別の世界のようです。
 世界的に暖冬と言われるものの、この正月の凛とした寒さは身が引き締まります。もの悲しい静けさと感じるか、強さを秘めた落ち着きと感じるかは人によって違うことでしょう。


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2007.01.01

伊藤真塾長

伊藤 真

伊藤塾 塾長

司法試験・公務員試験対策の「伊藤塾」塾長・伊藤真の連載コーナーです。
メールマガジン「伊藤塾通信」で発信しています。